療養型病棟が変わる(前編)

ついに7月に突入しました。
療養型病棟における新点数が始まります。
療養型の新点数は、ご存知のとおり、医療区分とADL区分によって決まってきます。
最高点数は17,400円/日、最低点数は7,640円/日。
その差は倍以上。
前者は医療区分3、後者は医療区分1(ADL区分3を除く)となります。
すなわち、医療区分の高い患者を増やさなければ、経営上、療養型を維持することが困難になるということです。
「うちの病院は療養型だから医療はできない」なんていう寝ぼけた医者がいては経営が成り立たなくなります。
IVH、気管切開、胃瘻、ターミナル、すべて受け入れていなかなくてはならなくなります。
これからの療養型のイメージは、現在の15:1入院基本料(旧3対1)が行っている医療のイメージです。
急性期でない一般病院といわれている病院の患者レベルを、療養型が受け入れるようになるのです。
ということは、この急性期でない一般病院、すなわち、15:1入院基本料を算定している病院はどうなっていくのか?
言うまでもありません。
更なる急性期に特化していくのか、療養型へと転換していくのか?
国は十分すぎる時間を与えてくれていました。
その中で、「未だに」15:1入院基本料を算定している病院があるということ自体が、経営の甘さを物語っています。
 
尾崎総合企画
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