2006-03-01から1ヶ月間の記事一覧

平等のネットワーク

先日、ある機関病院が主催する地域医療連携セミナーに参加してきました。 実に内容の濃い、真剣な会であり、大変、勉強になりました。 連携室の活動と共に、他の部署もおおいに関っていっていることは良いことです。 いろいろな機関病院が行っている連携セミ…

携帯電話の活用方法

少し前ですが、テレビを見ていますと、お年寄りの方が目覚まし時計をセットしているシーンがありました。 目覚まし時計がなると、ごはんを食べる時間であるということだそうである。 なるほどと思いながら見ていましたが、文明の利器が発達した現在、もっと…

医療は社会保険方式か税方式か?(後編)

前回からの続きです。 両制度とも、現役世代の支払ったお金が、利用者(高齢者など)に使われるため、一見、社会保険方式と税方式は同じように見える。 しかし、社会保険方式は積み立てておいて、使った分を補充するという貯蓄型なのに対し、税方式は必要な…

医療は社会保険方式か税方式か?(前編)

2008年度に創設する75歳以上を対象とする後期高齢者医療制度。 この制度を、厚生労働省は「高齢者独立保険」と位置づけている。 しかし、財源を見てみると、(現在の案では)医療費の50%を税金、40%を現役世代が納める保険料、10%を高齢者が負担というこ…

在宅管理とカーナビ(後編)

前回からの続きです。 カーナビの地図は縮尺の変更が自由ですよね。 利用者・患者宅を登録しておけば、すべてプロットされますので、エリア毎にどれくらいのご自宅があるのか一目瞭然です。 ポータブルですので、テレビやプロジェクターに接続すれば、カンフ…

在宅管理とカーナビ(前編)

平成18年の大改定により、今後は在宅での介護、在宅での医療が推進されてきます。 介護事業所にしても、診療所にしても、訪問部門を強化していかなければならない時代となりました。 さて、訪問を強化するにあたって、最も大切なことは「ルート管理」ではな…

中小病院の入院環境が劇的に変わります(後編)

大きく変わる基準の2つ目は、夜勤の看護配置の要件が厳しくなるという点。 現在の制度の「夜勤勤務等看護加算」の算定要件が標準化されてきます。 これは、夜勤帯の看護職員の労働条件を守るためであり、夜勤は1ヶ月に72時間以内ということが徹底されるので…

中小病院の入院環境が劇的に変わります(前編)

今回の診療報酬改訂で、中小病院が悩んでいる問題が、病棟への看護配置についてです。 ご存知の通り、今回の改訂で大きく変わる基準が2つあります。1つ目は、現在の○対1という看護配置の記載が現実に即していないため、実際の数字に置き換えられるという点。…

在宅リハビリテーションもどうなる?(後編)

前回からの続きです。 しかし、今回の指導事項に従うと、週3回の訪問リハビリテーションを算定するためには、週3回以上の訪問看護が必要となってくる。 週3回の訪問リハビリテーションと、週3回の訪問看護となると、 1週間に、(830点×3回)+(830点×3回)…

在宅リハビリテーションもどうなる?(前編)

「リハビリテーションは在宅で!」といいながら、かなり大変なことになってきている。 訪問看護ステーションにおけるリハビリテーションが制限されるというのだ。理学療法士、作業療法士、又は言語聴覚士による訪問看護は、 その訪問が看護業務の一環として…

リハビリテーションが変わる?(後編)

前回からの続きです。 訪問リハビリテーションの点数を高くしているが、1人1回2単位として、移動時間を考慮すると、1日に6〜7人が限界であると思われる。 実際に、介護の訪問リハビリテーションでも、1日6〜7人が限界である。 月に22日勤務、1日平均6人の患…

リハビリテーションが変わる?(前編)

今回の医療・介護の大改定は、リハビリテーションを大きく変えていくことになるかもしれない。 厚生労働省は、在宅誘導を進めるために、リハビリテーションを促進してきたはずだった。 しかし、ここにきて、期間短縮、大幅な点数ダウンとなっている。 詳細を…

ビデオカメラの設置(後編)

前回からの続きです。盗難予防とは話が違うのですが、最近、病院内で起こる「転倒」などの事故が増えてきています。 各病院では、医療安全管理対策を行い、転倒予防に努めていますが、あくまで「事後検討」ですので、根本的な原因は把握しにくいものです。 …

ビデオカメラの設置(中編)

前回からの続きです。ビデオカメラの問題点として、その記録映像の保管が挙げられます。 現在は、DVDやハードディスクなど、大容量ディスクが普及していますが、それでも保管には限界があります。 セルフのガソリンスタンドには、セキュリティのためビデオカ…

ビデオカメラの設置(前編)

最近、病院でもビデオカメラが設置されているところが増えてきたように思います。 もちろん、エレベーターの中などはこれまでも多かったのですが、正面玄関や廊下、医局や事務室前なども増えてきています。 「セキュリティ」の時代であることを感じます。 病…

機能分化を促進するために(後編)

前回からの続きです。実は、このような問題は簡単に解決することができるはずである。 法令で、病院の名称について規制をかければよいのである。一例を挙げると、医療法人○○会 急性期病院 医療法人△△会 回復期リハビリテーション病院 医療法人□□会 療養型病…

機能分化を促進するために(前編)

平均在院日数がますます短縮されてきている。 厚生労働省の政策で、短期入院に高い診療報酬がつくようになり、急性期病院での平均在院日数は短縮され続けている。 クリニカルパスが使用され、計画的に退院しているように見えるが、患者にとっては「追い出さ…

地域医療連携をまじめに考えてみる(後編)

前回からの続きです。 地域医療連携に、何かが足りない? そう、診療所で診ることができない、すなわち入院が必要な「亜急性期、維持期」の患者の行き先がないのである。 リハビリテーションが必要なのではなく、医療が必要な患者の行き先がないのである。 …

地域医療連携をまじめに考えてみる(前編)

地域医療連携という活動が推進されている。 現在の、そしてこれからの診療報酬の中で生きていくには、機能分化が欠かせない。 各機関病院は、連携室を立ち上げたり、一般市民や、連携先の医療機関・介護施設を招いてセミナー等を開催したりして、啓蒙に、広…