2005-03-01から1ヶ月間の記事一覧

有給休暇について考える(後編)

前回からの続きです。 病棟の看護スタッフでも考えてみよう。 40床の病棟で20人の看護スタッフがいるとする(2対1看護)。 2交代制で夜勤2人体制の場合、日勤帯の人数は平均10人となる。 ここで、20人全員が毎月1日の有給休暇を取るとすると、 日勤帯の人数…

有給休暇について考える(前編)

労働基準法 第39条 使用者は、その雇入れの日から起算して6箇月間継続勤務し全労働日の8割以上出勤した労働者に対して、継続し、又は分割した10労働日の有給休暇を与えなければならない。 年次有給休暇(以下、有給休暇とする)は、労働者に対して法律で定…

息抜きができる環境づくりを(後編)

前回からの続きです。 近年、高齢者虐待が問題となっていますが、肉親であるからこそ、逃げ出せないからこそ生じる虐待もあるのです。 介護によって、家庭が崩壊するようなことがあってはなりません。 そんな時には、一時でも家族を介護から開放させてあげる…

息抜きができる環境づくりを(前編)

先日、新聞に衝撃的な数字が出ていました。 特別養護老人ホームなど介護保険施設の職員を対象にした調査で、3割の職員が入所者に憎しみを感じているということです。 3割ですよ。3割。 この数字がいかに大きな数字かということはいうまでもありません。 人間…

コンセプト会員の募集を始めました!

尾崎総合企画ではコンセプト会員を募集しております。 弊社のプロジェクトコンセプトに、共感し、賛同していただける方々と一緒に、何かをやっていこう!という企画です。 メインコンセプトは、 【医療・介護を より近く!より分かりやすく!より便利に!】 …

違法駐車に注意!

改正道交法により、平成18年6月までに違法駐車取り締まりの民間委託が可能になった。 これを受けて、違法駐車の取り締まりが一段と強化されることになった。 これまでは、取締りの際、タイヤにチョークで印を行い、一定時間後に確認標章を取り付けていた。 …

トリアージとは?(後編)

前回からの続きです。 このように、傷病者は4つに分類され、優先順位の高い順に治療や処置、搬送が行われていきます。 トリアージの原則としては、 ・救命の可能性が高い傷病者を優先する。 ・生命は四肢より優先し、四肢は機能に優先し、機能は美容に優先す…

トリアージとは?(前編)

地震、津波、大雨など、昨年は様々な天災が起こりました。 テレビドラマやドキュメント等でも、災害をテーマとしたものが幾つか見られ、改めて危機感を感じます。 そんな中、先日も福岡県西方沖を震源とする地震が発生しました。 皆様にケガがなかったことを…

4分野への特化

医療分野における生活習慣病対策、介護分野における予防介護の新設により、医療分野には大きな分類ができたように思う。 プライマリケア(予防)、メディカルケア(医療)、ナーシングケア(介護)、ターミナルケア(終末期医療)の4分野である。 プライマリ…

大混乱!!個人情報保護法対策(後編)

前回からの続きです。 全日本病院協会のQ&Aによると、 ・病院内で見舞い客と思われる人から病室の場所を尋ねられても、答えないほうがよい。 ・ナースステーションにて、面会に来られた方から病室を訪ねられても、答えないほうがよい。 ・面会に来られた方か…

大混乱!!個人情報保護法対策(前編)

平成17年4月1日より、個人情報の保護に関する法律(個人情報保護法)が完全施行となる。 「個人情報」とは、生存する個人に関する情報であって、当該情報に含まれる氏名、生年月日その他の記述等により特定の個人を識別することができるものをいう。 法律が…

通所看護について考える(後編)

前回からの続きです。 もう一つ問題がある。 通所看護である以上、当然ながら看護師がメインとなってくる。 日本の医療というのは実に不明瞭で、どこまでらの行為を看護師の判断で行ってよいのかということが非常に曖昧である。 この点を明確にしなければ、…

通所看護について考える(前編)

次回の介護保険の改正で、通所看護というものが生まれる。 デイサービスとは違い、訪問看護ステーションの事業となる。 現在、モデル事業が全国各地で行われているが、訪問看護ステーションの事業である以上、少数の利用者に厚い看護を行うこととなる。 通所…

昇降式ベッドはいかがでしょう(後編)

前回からの続きです。 高齢者は畳世代である。 何十年も畳の上で生活してきた人が、ベッド生活となったとき、認知症により過去がえりを起こしてしまうと、ベッドというものを認識できなくなる。 当然、平面だと思っている空間には段差があり、転落という結果…

昇降式ベッドはいかがでしょう(前編)

病室というと、古今東西ベッドが設置されている。 日本人特有の畳部屋という病室を見たことがない。 言うまでもないことだが、ベッドが利用されるには理由がある。 1.フトンの上げ下げが必要ない。 2.リクライニングが可能である。 3.立ち上がることが楽であ…

コラム本「よくわかる 医療・介護コラム」が愛媛新聞で紹介されまし

尾崎総合企画のメルマガ・ブログによる医療・介護情報発信活動と、コラム本「よくわかる 医療・介護コラム」が愛媛新聞で紹介されました! ありがとうございます!! 平成17年3月7日(月)の8面「人 ひと 人」というコーナーです。 記事詳細はこちら http:/…

医療における人事交換(後編)

前回からの続きです。 では、派遣ではどうなのだろうか? 現在、看護職の派遣が認められるようになっているが、紹介予定派遣が原則となっている。 つまり、最終的には派遣先に就職をしなければならない。すなわち退職が発生する。 また、人材派遣を行うには…

医療における人事交換(前編)

どの医療機関においても、余剰人員を抱えているところは少ない。 ギリギリの人数で業務を行うため、1人でも欠員が出ると業務への影響は大きい。 また、大病院での勤務志向がまだまだあるため、小病院では優秀な人材確保が難しい。 このような問題の解決策と…

膝高計測法を活用しよう(後編)

前回からの続きです。 次に、エネルギーの内訳の計算です。 まず、基本として覚えておくことがあります。 蛋白質1g=4kcal、脂質1g=9kcal、炭水化物1g=4kcal これは頭に入れておきましょう。 体重から、1日に必要な蛋白質量がわかります。 蛋白質量(g):体…

膝高計測法を活用しよう(中編)

前回からの続きです。 男性の場合は、 身長:64.02+2.12×KH−0.07×年齢(±3.43) 体重:1.01×KH+2.03×AC+0.46×TSF+0.01×年齢−49.37(±5.01) 女性の場合は、 身長:77.88+1.77×KH−0.10×年齢(±3.26) 体重:1.24×KH+1.21×AC+0.33×TSF+0.07×年齢−44.43…

膝高計測法を活用しよう(前編)

今日から算数の勉強です。覚悟してください(笑)。 医療機関において、NST(Nutrition Support Team)というのが普及しつつあります。 これは、医師、看護師、管理栄養士、薬剤師、言語聴覚士など、チームで栄養管理をしていこうという活動です。 栄養が多い…

コラム本の全目次を公開しました!(^^)!

コラム本の全目次を公開しました!(^^)! 尾崎総合企画のコラム本「よくわかる 医療・介護コラム」 多くの皆様から「目次」が見たいとの問合せがありました。 なにせ、ブログ・メルマガを本にしたものですので、1ページ毎にタイトルがあるため、かなりの…

介護予防について考える(後編)

前回からの続きです。 しかし、核家族化、共働きの時代、家族にとって介護負担というのは重い。 日中預かってくれる通所系のサービスを主に利用し、通所のない日に訪問介護サービスを利用すると、介護保険の給付限度額までいっぱいになってしまう。 すると、…

介護予防について考える(前編)

平成18年4月の介護保険制度の改定のおおまかな内容が見えてきた。 改定の大きなテーマは「予防」である。 要介護状態になると、状態は徐々に悪くなっていくため、医療や介護にかかる費用は増大していく。 その前に予防しようという、水際作戦である。 現在の…

広がるクレジットカード(後編)

前回からの続きです。 仮に外来収入が月に1億円として、全員がカード決済をしたとする。 手数料は6%とすると、 1億円×30%=3000万円 が自己負担金額、 そして、 3000万円×6%=180万円 が負担手数料となる。 これは、かなり大きな金額である。 この金額が…

広がるクレジットカード(前編)

大病院などでクレジットカードによる医療費の支払いが増えてきている。 現在の医療費は31兆円、うち患者自己負担分は4兆7000億円(2002年度)になるという。 クレジットカード会社が本腰を入れるのも肯ける。 導入が進んでいるのは主に大病院であるが、自動…