2006-01-01から1年間の記事一覧

「よくわかる!医療・介護コラム」をご覧の皆様 こんにちは。尾崎総合企画です。 いつもコラムをご覧いただきまして、ありがとうございます。 7月6日以降、メルマガ・ブログの配信ができておらず、 皆様にはご心配・ご迷惑をおかけしております。 多くの方々…

療養型病棟が変わる(後編)

これからの療養型は、医療区分2、3の患者を重点的に入院させていきます。 医療区分1の患者は、老人保健施設へと流れていきます。 もちろん、受け皿は不足しています。 ただ、これまで15:1入院基本料を算定していた病院が抱えていた患者が療養型に流れるとい…

療養型病棟が変わる(前編)

ついに7月に突入しました。 療養型病棟における新点数が始まります。 療養型の新点数は、ご存知のとおり、医療区分とADL区分によって決まってきます。 最高点数は17,400円/日、最低点数は7,640円/日。 その差は倍以上。 前者は医療区分3、後者は医療区分1(A…

空き時間、空きスペース(前編)

先日、介護予防デイサービスの1日2回利用(午前、午後)について書きました。 利用者にとって、この半日利用がいいのか、悪いのか、ということは賛否両論だと思うのですが、スペースの活用という意味では有効な方法ではないかと思います。 祝祭日のデイサー…

どうなる?介護予防

介護予防が、よちよち歩きながらスタートしました。 まだまだすべての自治体でスタートできていませんが、スタートした自治体では混乱が続いています。 これから団塊の世代が次々と、高齢者といわれる年齢になっていきます。 膨らみ続ける介護費や医療費の伸…

診断基準と医療費(後編)

前回からの続きです。確かに、今の医療費の増大はとどまることがありません。 将来的に、脳血管障害や心筋梗塞などの「本当の病気」が増えることにより、医療費がさらに増大することは懸念されます。 しかし、脳血管障害や心筋梗塞などは、「加齢」が大きな…

診断基準と医療費(中編)

前回からの続きです。似たような項目として、2004年に高血圧ガイドラインが改定されたのはご存知でしょうか? このガイドラインにより、収縮期血圧(上の血圧)が140以上だと、高血圧と診断されるようになりました。 骨子としては、60歳以下では最高血圧140…

診断基準と医療費(前編)

2008年度から。40歳以上の人が受ける新しい健康診断の検査項目と判定基準が5月26日に固まりました。 「メタボリック症候群(内臓脂肪症候群)」の考え方を導入しており、腹囲の測定が必須となっています。「メタボリック症候群」この言葉を、最近、よく耳に…

いつまで喫煙しますか?(後編)

前回からの続きです。 たばこの害を測定するために、喫煙係数というものが使われます。 喫煙係数 = 1日の平均喫煙本数 × 喫煙年数 例えば、1日に20本のタバコを吸う人が、20年吸い続けているとすると、 20本×20年=400 この400という値を覚えておいてくださ…

いつまで喫煙しますか?(前編)

愛媛でも愛媛大学および愛媛大学病院内が構内禁煙を決定するなど、喫煙者にはますます厳しい環境になってきています。 タバコも税金が上がり、今こそ、タバコを止めるときなのかもしれません。 この4月より、禁煙治療に保険が適用されることとなりました。 …

「清潔」「不潔」「きれい」「汚い」(後編)

前回からの続きです。以前、介護施設におけるノロウイルスが世間を騒がせました。 ノロウイルスは経口感染、すなわち病原菌が口から入って感染を起こします。 原因は、オムツ交換の方法にあると言われました。 多くの施設は、利用者への愛情のため、素手で行…

「清潔」「不潔」「きれい」「汚い」(中編)

前回からの続きです。先日、県外出張をした際、ある麺類チェーンのお店に入りました。 スパーバイザーの方が指導に来られていたのですが、なんと、スーツで狭い厨房の中に入っておられました。 給食業務を行われている方から見れば、信じられないことです。 …

「清潔」「不潔」「きれい」「汚い」(前編)

突然ですが、 「清潔」「不潔」の違いを説明することができますでしょうか? 言い方はいろいろあると思うのですが、「清潔」 感染が成立するだけの病原微生物がいない状態 「不潔」 病原微生物が生存している状態ということになります。 この言葉をしっかり…

外出をしよう(後編)

前回からの続きです。外出をするには、思いつきでできる場合と、計画が必要になる場合があります。 思いつきでできる場合は、例えば、近場の公園に花を見に行くとか、買い物に行くとか、散歩に行く場合などが挙げれます。 いわゆる「ちょっとした外出」です…

外出をしよう(前編)

暖かい季節となってきました。 通所系サービスや、入所系のサービスでは、外出行事が多くなってくると思います。 ご自宅で生活をしていると、どうしても閉じこもりがちになってきます。 介護されている方も、お年寄りを連れて外出するのが億劫になりがちです…

受診をして感じたこと(後編)

前回からの続きです。 後日、2回目の受診をしました。 診察券を出して、医師の診察なしに、ホットパックを当てて終了でした。 これは無診診療に当たるのではないでしょうか? 物療の若いスタッフと、患者さんとの会話は、お友だち言葉でした。 物療なので、…

受診をして感じたこと(前編)

突然ですが、軽い交通事故に会いました。 赤信号で停止中の際の、後ろからの追突事故です。 首への衝撃は、後日、出てくることがありますので、診療を受けることにしました。 その時に率直に思ったのは、診療所より病院に行きたいとうことでした。 MRIを撮影…

リハビリテーションと評価(後編)

前回からの続きです。今回の脳血管疾患等リハビリテーションの算定基準は、FIM115点以下であるため、現在、動作能力低下のためにリハビリテーションを行っている人のほとんどが対象となります。 (全項目で自立の6点であっても、18項目×6点=108点で対象とな…

リハビリテーションと評価(中編)

前回からの続きです。 リハビリテーションが4つに分類されたことにより、それぞれのリハビリテーションを算定するための条件が厳しく設定されました。 超高齢化社会が進むにつれ、比率が多くなってくるのが、脳血管疾患等リハビリテーションです。 脳梗塞後…

リハビリテーションと評価(前編)

平成18年4月の診療報酬の改定で、リハビリテーションは大きく変わってきています。 特に大きく変わった点は、リハビリテーションが大きく4つに分類され、それぞれの算定日数に上限が設定されたことです。 脳血管疾患や脳外傷などの、脳血管疾患等リハビリテ…

延命措置中止・安楽死・尊厳死(後編)

前回からの続きです。 事故や心筋梗塞、脳卒中など、急激に命の危機が訪れたとき、家族は「なにがなんでも生かしてください」という。 しかし、回復が難しい場合、時間が経つと面会回数も減ってくる。 それでは、何のために「生かす」のか?何のために「生き…

延命措置中止・安楽死・尊厳死(中編)

前回からの続きです。 「安楽死」とともに考えなければならないのは「尊厳死」である。 「尊厳死」とは、人間が人間としての尊厳を保って死に臨むことである。 「生かされている」だけの状態から開放されたいとき、激しい痛みから解放されたいとき、自分の未…

延命措置中止・安楽死・尊厳死(前編)

延命措置中止問題が議論にあがっている。 これを受けて、「日本尊厳死協会」(本部・東京)には、尊厳死に関する問い合わせが殺到しているとのこと。 マスコミが騒ぐと世間も騒ぐものなのだが、この「延命」という問題は一過性では済みそうにもない。 超高齢…

在宅誘導と介護(後編)

前回からの続きです。それでは、家族介護を行った際に、どうして介護報酬が支払われないのであろうか? きちんとケアマネジャーが関って、家族が介護するプランを立てた場合、介護予防のように月額いくらという包括金額でよいので支払うことができれば、自宅…

在宅誘導と介護(中編)

前回からの続きです。グループホームとは、本来、比較的安定状態にある認知症の高齢者が、家庭的な環境のもと、食事の支度、掃除および洗濯等を介護スタッフと共に行い、共同生活を営む施設である。 各施設を見ていると、実際に共同で食事の支度や掃除、洗濯…

在宅誘導と介護(前編)

医療制度、介護制度は「在宅誘導」への道を進んでいる。 在宅とは、本来は自宅のことであったが、核家族化、高齢者独居、老々介護など、実際には様々な問題があり、「高齢者用の住宅」を在宅と位置づけるようである。 (介護老人福祉施設、介護老人保健施設…

花粉症情報

ようやく春らしくなってきました。 気持ちのよい季節ですが、花粉症の方には辛い季節のようです。 筆者も、今年はついに花粉症デビューのようです。 毎日の花粉飛散状況に一喜一憂しておりますが、このような花粉の飛散状況の情報は欠かせません。 調べてみ…

平等のネットワーク

先日、ある機関病院が主催する地域医療連携セミナーに参加してきました。 実に内容の濃い、真剣な会であり、大変、勉強になりました。 連携室の活動と共に、他の部署もおおいに関っていっていることは良いことです。 いろいろな機関病院が行っている連携セミ…

携帯電話の活用方法

少し前ですが、テレビを見ていますと、お年寄りの方が目覚まし時計をセットしているシーンがありました。 目覚まし時計がなると、ごはんを食べる時間であるということだそうである。 なるほどと思いながら見ていましたが、文明の利器が発達した現在、もっと…

医療は社会保険方式か税方式か?(後編)

前回からの続きです。 両制度とも、現役世代の支払ったお金が、利用者(高齢者など)に使われるため、一見、社会保険方式と税方式は同じように見える。 しかし、社会保険方式は積み立てておいて、使った分を補充するという貯蓄型なのに対し、税方式は必要な…