2005-01-01から1年間の記事一覧

「よくわかる!!医療・介護コラム」をご覧の皆様

いつもコラムをご覧頂きまして、誠にありがとうございます。 平成15年5月よりコラム連載を開始して、はや2年半が経過しました。 読者の皆さんのご支援のおかげで、 今年も書き続けることができました。 コラム本数はなんと600本を突破!! あらためて読み直…

診療報酬の引き下げ率決定

平成18年4月からの診療報酬の引き下げ率が決定した。 引き下げ率は全体で3.16%。 薬価・医療材料の引き下げが1.8%であるため、診療報酬本体の引き下げは1.36%ということになる。 一般の方は、たった3%?と思うかもしれない。 だが、3%引き下げというの…

直行直帰型のヘルパーはなくなるかも

平成18年4月の改定では、医療報酬だけでなく、介護報酬も大幅減になりそうである。 各事業所は経費削減を検討する必要が出てくるが、経費で最も大きいものは人件費である。 経費削減=人件費削減という短絡的な考え方は、サービスの質を低下させるので、注意…

このコラムは、メルマガでも読むことができるんです♪

皆様、いつもコラムをご覧頂きましてありがとうございます。このコラムは、メルマガでも読むことができるんです♪ぜひ、お知り合いの医療・介護スタッフに薦めてあげてください。 ぜひ、お父さん、お母さん、お爺ちゃん、お婆ちゃんに薦めてあげてください。 …

電子化の恐怖(後編)

前回からの続きです。 もう一つ。 医療報酬は2年毎、介護報酬は3年毎に改定される。 従って、医療報酬を扱うレセコンや、診療内容を扱う電子カルテ、介護報酬を扱う介護ソフトなどのシステムが、その都度、後進されていくことになる。 大きな改定があった場…

電子化の恐怖(前編)

ここ10年程でパソコンは急速に進化をしてきた。 様々なデータも電子化されていき、いまやパソコンが扱えなければ仕事ができない時代となってきている。 コスト削減のため、ペーパーレスが目標にされ、すべてのデータはパソコンによる管理が行われ始めている…

子供用携帯電話(後編)

前回からの続きです。 さて、前編は、まったく医療でも介護でもない「ネタ」だったので、少し視点を変えてみましょう。 ご紹介した2機種のうち、『FOMA SA800i』の防犯ブザー連動機能に注目してみます。 もともと、防犯ブザーというものは、スライドスイッチ…

子供用携帯電話(前編)

最近、子供に関する物騒な事件の報道が多く見られます。 もはや、いつ、どこで何が起こるのか、予測不可能な時代なのかもしれません。 事件が起こった後で、評論家がいろいろと話していますが、結果論では何も解決はしません。 少しでも子供達を危険から守ろ…

「医療費」について(後編)

前回からの続きです。 院内感染対策や医療安全対策に費用がかかるという点についても、逆に考えてみる必要がある。 病院における院内感染対策や、医療安全対策というのは、最近、取り組み始めたものではない。 10年前は、このような対策はなおざりにされてい…

「医療費」について(中編)

前回からの続きです。 さて、現在の医療費の患者負担というのは高いのであろうか?安いのであろうか? 特に高齢者に絞って考えると、高度経済成長時代に「医療費の無料化」というとんでもない政策が行われた経緯がある。 一度、無料になったものには、1円を…

「医療費」について(前編)

団塊の世代が退職を迎える時代となり、今後、高齢者人口はますます増加してくる。 医療制度改革の大綱が正式決定され、医療費の患者負担(特に後期高齢者負担)は上がることとなった。 また、次回の診療報酬改定はマイナス改定となることが確定した。 患者負…

他職種について勉強しよう!(後編)

前回からの続きです。 例えば、糖尿病について考えてみる。 数年前より、「日本糖尿病療養指導士」という資格が関心を持たれている。 (日本糖尿病療養指導士認定機構 http://www.cdej.gr.jp/) 糖尿病とその療養指導全般に関する正しい知識を有し、医師の指…

他職種について勉強しよう!(前編)

チーム医療が謳われ始めてから月日が流れ、いまやチーム医療は当然の治療行為となってきた。 1人の患者に対して、専門家がそれぞれの立場で関り、よりよい医療を目指すというのは素晴らしいことである。 医療機関全体の取り組みとしても、院内感染対策や医療…

いつも誰かに見られている(後編)

前回からの続きです。 接遇の講師として、元スチュワーデス(フライトアテンダント)という方が多い。 フライトアテンダントは、常に顧客の視線を浴びている職種である。 描かれるイメージとしては、姿勢が美しく、品格があり、優しく、気配りができ、そして…

いつも誰かに見られている(前編)

医療職や介護職の接遇マナーについてのセミナーが大盛況である。 医療や介護が「サービス業」として認識され始め、顧客(患者・利用者)満足度を上げるために、スタッフが勉強を重ねている。 さて、窓口対応や、待合室での接遇は良くなってきているのだが、…

30分未満って・・・?

介護保険の訪問制度を見ていて、昔から疑問に思っていることがあります。 現行の30分単位という制度についてです。 30分未満とは、最低何分行えば良いのか? 30分以上1時間未満とは、最低何分行えば良いのか? あまりに短いと、お役所から指導が入りますが、…

2匹目の柳下のドジョウ

平成17年10月6日の「臓器移植のプロモーション活動」というコラムで、日本臓器移植ネットワークによる、黄色と緑のリストバンドの配布を紹介しました。 ホワイトバンドの2匹目のドジョウとして揶揄したのですが、どうやら無事に10万本を配布し終えたとのこと…

記録について考える(後編)

前回からの続きです。 他の職種についても考えてみよう。 リハビリテーションの記録も規定がないため、日々の記録はかなり簡潔に書かれていることが多い。 ただし、期間を定めて、計画と評価を綿密に行う必要があるため、こちらの記録作業に多くの時間を要す…

記録について考える(前編)

どこの医療機関でもそうだと思うのだが、とにかく記録が増えている。 電子カルテによるペーパーレス化の流れと逆流するかのように、記録に追われる日々が続く。 保健所の指導では、看護記録の簡略化が言われている。 例えば、見回って異常がなければ記載は必…

透析患者の自己負担が2万円へ?

平成17年11月11日、厚生労働省は人工透析患者のうち、月収53万円以上の人の自己負担上限を、月1万円から2万円へ引き上げる方針を自民党に示した。 現在、透析患者は約25万人であるが、約1割にあたる25,000人が負担増の対象となると考えられている。 人工透析…

調理師が病棟へ

先日、本を読んでいて、素晴らしい内容に出会いました。 ある病院では、管理栄養士と共に、厨房の調理師が病棟に行って、患者とお話をするというのです。 病院の食事というと、あまり「おいしい」というイメージはありませんよね。 病院側の考え方としても、…

業界の慣例打破

首都圏のマンションなどの耐震構造を示す計算書が偽造されていた問題が波紋を広げている。 業界の慣習、企業の利益追求、検査の形骸化など、様々な問題が取り沙汰されている。 この事件の問題となっている一級建築士のコメントを聞いていて思ったのだが、ま…

包括医療の問題点(後編)

これでは、右から出ていた財源を左に移しただけであり、過剰医療の抑制、医療費削減という主旨から完全に外れた行為となってしまう。 医療収入が上がるということは、同じ医療行為を高い金額で実施することであり、保険財政の圧迫、患者負担の増加に他ならな…

包括医療の問題点(前編)

「包括医療」 この言葉が、これからの医療のキーワードとなってくる。 やればやるだけ増える、積み上げ式の医療では、医療費の増大に歯止めがかからないためだ。 現在、急性期の病院では、DPC(Diagnosis Procedure Combination、診断群分類)が試験的に導入…

リバース・モーゲージ(後編)

前回からの続きです。 リバース・モーゲージに力を入れているのが、中央三井信託銀行である。 首都圏16ヶ所で老人ホームを運営する居酒屋チェーンのワタミグループ(アールの介護)や、パナホームなどと提携して融資を行っている。 平成17年9月からは、東京…

リバース・モーゲージ(前編)

「リバース・モーゲージ」という言葉をご存知だろうか? リバースは「逆の」、モーゲージは「抵当融資」を意味する。 すなわち、不動産や金融資産を担保に、月々の費用を融資していき、死亡時に一括返還できる仕組みのことである。 通常の借入れは、一括して…

一般病床のII群は壊滅的???

先日の診療報酬基本問題小委員会の資料を見ていて愕然とした。 平成16年7月1日現在での一般病棟入院基本料に関する全国集計のデータである。 (全病院の約8割のデータが集計されてある。) このデータによると、入院基本料II群を算定している医療機関は28.3…

メールマガジンの活用

平成18年4月には、医療・介護の大改正が控えています。 チーム医療が浸透し、今や、各職種は自分の専門知識だけがあればよいという時代ではなくなりました。 様々な情報を収集し、総合して判断していかなければ、よりよいサービスを提供することができません…

紹介状なしの大病院受診が保険外へ!(後編)

しかし、この案も非常に弱気な案です。 初診料、再診料、外来診療料以外は、保険を使うことができるのです。 今回の案は、大病院志向の日本人の行動を変え、「3時間待ちの3分診療」をなくすことが目的です。 本来なら、紹介状のない大病院の受診に関わる、「…

紹介状なしの大病院受診が保険外へ!(前編)

平成17年11月9日、厚生労働省は中央社会保険医療協議会診療報酬基本問題小委員会に対して、紹介状なしで大病院を受診した際の、初診料・再診料・外来診療料をすべて患者の自己負担とする考えを示しました。 皆様は、このニュースを見て、どのように感じられ…