2005-04-01から1ヶ月間の記事一覧

高額医療費貸付制度について

前回、高額療養費制度についてお話しましたので、続けて高額医療費貸付制度についてもお話します。 高額療養費制度で自己負担限度額以上のお金が償還払いされるといっても、やはり一時期にまとまった金額を払うのは大変なことです。 ましてや、大きな手術(…

高額療養費制度を改めて考える

みなさん、高額療養費制度は知っていますね。 病院の窓口でいくら払おうと、請求により一定金額以上支払った分が償還払いされるという制度です。 大きな手術をしたり、入院が長引いたりした場合には、非常に助かる制度ですね。 上位所得者や低所得者を除いて…

業務独占と名称独占

医療や介護の世界で働くスタッフは、ほとんどが何らかの資格を持っている。 これらの資格は、実は業務独占と名称独占というものに大きく分かれている。 例えば、人の命に関わる医療の場合、医療行為というのは基本的に禁止行為となっている。 専門的な教育、…

病院と診療所(後編)

前回からの続きです。 病院では、医師の他に、看護職員、薬剤師、栄養士、診療放射線技師などの規定人数の配置が義務付けられています。 診察料や入院基本料の中に、この配置人員の人件費が含まれているため、規定人数を何人にするのかというのが、医療法を…

『GO!GO!メルマガ紹介キャンペーン』

『GO!GO!メルマガ紹介キャンペーン』 キャンペーン期間:平成17年4月23日(土)〜5月21日(日) いつも、メルマガ、ブログをご覧いただきまして、誠にありがとうございます。 尾崎総合企画では、平成17年4月23日(土)〜5月21日(日)の期間、 『GO!GO!…

病院と診療所(前編)

いろいろな人と話をしていると、病院と診療所の区別がついていない人が多いので、この場を借りて解説させていただきます。 新聞でも間違った記載を多く見かけるので、マスコミの皆様も読んでいただけると幸いです。 まず、病院とは何なのか?診療所とは何な…

慢性期入院医療の現状

平成17年3月31日に、中央社会保険医療協議会(中医協)の診療報酬調査専門組織・慢性期入院医療の包括調査分科会が報告した「慢性期入院医療の包括評価に関する調査」の中間集計結果をご覧になっただろうか? 53病院、94病棟、3,898人の患者の調査であったの…

ナースコールの設置(その弐)

ナースコールについてもう一つ。 病室、居室のナースコールについても、再度、見直していただきたい。 ナースコールは通常、壁側からの長いコードの先にボタンがあるようにできている。 このコードが邪魔になるからと、ベッド柵に、コードをぐるぐると巻きつ…

ナースコールの設置(その壱)

高齢者には、いつ、どこで何が起こるのかわからない。 そんなとき、ナースコールは、命の手綱ともいえる大切な役割を果たす。 どこの医療機関、介護施設でも、居室、トイレなどには必ず設置していると思う。 しかし、よくよく見ていると、非常に疑問に思うこ…

療養型の行く末は?

今後の介護保険の改定の目玉となってくる問題として、療養型病床の取り扱いがある。 もともと、老人病院=療養型=介護型という図式で進んでいたのであるが、介護保険の財源不足により、医療型と介護型の2種類の療養型が存在するという不思議な制度になって…

普及するのか?電子カルテ(後編)

前回からの続きです。 PLANETに参加している医療機関は、ネットワークを通じて患者カルテにアクセスすることになっている。 また、患者自身も自分の電子カルテにアクセスすることができる。 非常に理想的なシステムであると思う。 そう、厚生労働省も、本気…

普及するのか?電子カルテ(前編)

厚生労働省は、現在1割弱にか普及していない電子カルテを、2006年度末までに6割へ引き上げることを目指している。 導入を促進するため、2003年の診療報酬の改定で、診療情報の提供等への加算を検討中である。 正直なところ、この計画はかなり難しいと思う。 …

看護クラーク配置のすすめ(後編)

前回からの続きです。 看護クラークとは何なのか? 日本語で言ってしまうと、医療秘書ならぬ看護秘書である。 書類や雑務に関する業務を専門に行うのである。 だが、その前に現在の業務を整理することから始めなければならない。 医師、看護師、ヘルパーの仕…

看護クラーク配置のすすめ(前編)

「雑務から開放されて、看護本来の仕事がしたい!」 多くの看護職員から聞こえてくる言葉である。 施設基準による書類の複雑化、平均在院日数の短縮による入退院の増加、看護業務より介護業務が多くなってきている現状・・・。 確かに雑務は非常に増えている…

広がれ!脱医療行為

平成17年3月31日、厚生労働省がある意見募集を開始した。 医師法第17条及び保健師助産師看護師法第31条の解釈について検討し、原則として医行為ではないと考えられるものの明示していこうというのである。 http://www.mhlw.go.jp/public/bosyuu/iken/p0330-1…

ブログ、メルマガ読者の皆様(^^)

皆様、いつもコラム「よくわかる!!医療・介護コラム」をご覧頂きましてありがとうございます。 おかげ様で、メルマガもたくさんの方に読者になっていただきました。 今後も、もっともっと多くの方に読者になっていただきたいですね(^^)。 読者登録10,000人…

食中毒について理解しよう!(後編)

前回からの続きです。 ◎病原性大腸菌(O157、O26等) 原因食品:人や動物の糞便により二次感染した食品、井戸水 流行時期:年中発生 菌の特徴:75℃1分以上の加熱で死滅。 症状:嘔気、嘔吐、腹痛、下痢、発熱(毒素性では激しい水様性下痢、出血性大腸炎) ◎…

食中毒について理解しよう!(前編)

少しずつ暖かい季節になってきました。 (4月上旬というのに、昨日は夏日のところもあったとか!) 今年の冬はノロウイルスが世間を騒がせましたね。 このノロウイルス、今年に限って大流行したというわけではありません。 今回は、食中毒を起こす、様々な菌…

民間医療保険について

1日10,000円の入院保障の医療保険が普及している。 入院単価は急性期病院で、1日あたり約35,000円程度。 3割負担なので、実際には1万円強あれば済む。 そういう意味で、1日1万円の保障というのは、実に利にかなっている。 最近は、様々な保険が出ており、掛…

介護報酬の不正請求(後編)

前回からの続きです。 先日、テレビで不正請求を行い指定取消しになった事業所のもと経営者を追跡していたが、本人の話では「なぜ、不正請求をしてしまったのかわからない」とのこと。 介護保険制度開始後、雨後の筍のように介護事業所は増え続けている。 監…

介護報酬の不正請求(前編)

介護保険の不正請求が後を絶たない。 2003年度には56億2000万円もの不正請求額があり、これは2002年度の2.5倍にあたる。 2004年度の不正請求額は、どうやら56億をさらに超えそうである。 なぜ、こんなにも不正請求が増え続けているのか? 大きな原因は、「介…

個人情報保護法スタート!

本日より個人情報保護法が完全施行されます。 様々な憶測が飛びましたが、医師会からの説明会、厚生労働省のQ&Aなどにより、一応の対応はできたのではないかと思います。 まず、医療機関では、個人情報の保護に関する院内規則を作成し、これを遵守する必要が…