「よくわかる!医療・介護コラム」をご覧の皆様


こんにちは。尾崎総合企画です。

いつもコラムをご覧いただきまして、ありがとうございます。
7月6日以降、メルマガ・ブログの配信ができておらず、
皆様にはご心配・ご迷惑をおかけしております。

多くの方々から、体調をご心配頂いたり、応援のメールを頂いたり、
継続のお願いをいただいたりしまして、本当に感謝を致しております。

弊社のホームページの運営・管理やコラム執筆をされている方が多忙となり、
サイトの運営およびコラムの継続が難しい状況となってしまいました。

そのため、残念ではございますが、ホームページの閉鎖、
メルマガの廃刊を決定させていただきました。

皆様には本当にご迷惑をおかけしまして、申し訳ございません。

今まで、ホームページやコラムをご覧いただきまして、ありがとうございました。
メルマガ読者1,600名、ブログ読者数万人の皆様には、本当に感謝致しております。

尾崎総合企画のホームページ、
また、尾崎総研のホームページでご提供させていただいておりました、
医療・介護ニュース、医療・介護情報集、
医療・介護に関するテレビ番組情報に関しましては、
運営されていた方のサイトで、継続してご覧いただけますので、
そちらのサイトをぜひ、ご活用いただければと思います。



医療・介護ニュース

メディカサイト 医療・介護ニュース
http://www.medica-site.com/

e-ショートステイ.COM 新着情報&ニュース
http://www.e-shortstay.com/news/index.html



医療・介護に関する最新データ

メディカサイト 医療・介護に関するデータ集
http://www.medica-site.com/datebox/index.html



医療・介護に関するテレビ番組情報

メディカサイト 医療・介護・健康に関するテレビ番組情報
http://www.medica-site.com/




また、ソフトウェアに関しましては、
すでに多くのソフトウェアの取扱いを移動させていただいておりますが、
メディカソフトウェアさんの方で、継続して販売・製作をさせていただきます。


ソフトウェアの販売・製作

メディカソフトウェア
http://www.medica-site.com/software/index.html





また、弊社のホームページ、コラムの運営をされていた方が、平成18年10月より、
全国のショートステイを応援するサイトを立ち上げられております。
ホテル予約サイトの感覚で、全国のショートステイの空室情報を提供するサービスです。
これから、在宅介護の時代に入り、ショートステイの役割も大きくなってきます。
このシステムは、利用者、ケアマネ、そしてショートステイの3者にとって、有益なものとのことです。
ぜひ、こちらのサイトもご活用いただければと思います。

e-ショートステイ.COM
http://www.e-shortstay.com/




皆様、長い間、ホームページをご覧いただきましてありがとうございました。
医療・介護ともに、制度がめまぐるしく変わる、難しい時代に入って参りましてが、
皆様のますますのご発展を願っております。


平成18年10月1日
尾崎総合企画
http://www.medisoft.jpn.ch

療養型病棟が変わる(後編)

これからの療養型は、医療区分2、3の患者を重点的に入院させていきます。
医療区分1の患者は、老人保健施設へと流れていきます。
もちろん、受け皿は不足しています。
ただ、これまで15:1入院基本料を算定していた病院が抱えていた患者が療養型に流れるということは、15:1入院基本料を算定していた病院のベッドが空いてくるだけでなく、医療区分1の患者を受け入れない療養型のベッドも空いてくることになります。
すると、医療区分1の患者を受け入れるか、老人保健施設に転換するのかという選択が生まれてきます。
これが、厚生労働省が描いているストーリーです。
全国に約38万床ある療養病床は2012年度初めまでに15万床に削減。
減らす23万床分は老人保健施設や有料老人ホーム、在宅療養などに移行させるという方針がわかりますよね。
医療費はパンク状態です。
もはや一刻の猶予もないのです。
権利を求めるには、義務を果たすことが必要です。
日本医師会をはじめ、各団体が求めているような、高い診療報酬、高齢者負担を抑えるという権利を求めるには、保険料アップ、消費税アップという義務を受け入れる必要があります。
権利と義務は一体なのです。
これから療養型病棟がめまぐるしく変わってきます。
のんびりと過ごしてこられたスタッフは、変化についていけなくなるかもしれません。
気を引き締めて、7月からの新制度に取り組んでいただければと思います。
 
尾崎総合企画
http://www.medisoft.jpn.ch

療養型病棟が変わる(前編)

ついに7月に突入しました。
療養型病棟における新点数が始まります。
療養型の新点数は、ご存知のとおり、医療区分とADL区分によって決まってきます。
最高点数は17,400円/日、最低点数は7,640円/日。
その差は倍以上。
前者は医療区分3、後者は医療区分1(ADL区分3を除く)となります。
すなわち、医療区分の高い患者を増やさなければ、経営上、療養型を維持することが困難になるということです。
「うちの病院は療養型だから医療はできない」なんていう寝ぼけた医者がいては経営が成り立たなくなります。
IVH、気管切開、胃瘻、ターミナル、すべて受け入れていなかなくてはならなくなります。
これからの療養型のイメージは、現在の15:1入院基本料(旧3対1)が行っている医療のイメージです。
急性期でない一般病院といわれている病院の患者レベルを、療養型が受け入れるようになるのです。
ということは、この急性期でない一般病院、すなわち、15:1入院基本料を算定している病院はどうなっていくのか?
言うまでもありません。
更なる急性期に特化していくのか、療養型へと転換していくのか?
国は十分すぎる時間を与えてくれていました。
その中で、「未だに」15:1入院基本料を算定している病院があるということ自体が、経営の甘さを物語っています。
 
尾崎総合企画
http://www.medisoft.jpn.ch

空き時間、空きスペース(前編)

先日、介護予防デイサービスの1日2回利用(午前、午後)について書きました。
利用者にとって、この半日利用がいいのか、悪いのか、ということは賛否両論だと思うのですが、スペースの活用という意味では有効な方法ではないかと思います。
祝祭日のデイサービス、日曜日のデイサービスも増えてきていますが、まだまだお休みのところが多いです。
また、デイサービスが終わった夕方から翌日の朝までは、全く利用されない状態でもあります。
この「空いた時間」に、デイスペースを活用できないものなのでしょうか?
グループホームは、地域密着型に分類されたように、地元の方々との交流を図りながら生活を行っていくのが基本です。
今回の改訂により、フロアでのデイサービス、空き室を利用したショートステイが可能となりました。
スペースを有効活用することができるようになったのです。
それでは、デイサービスは・・・と見ると、空きスペースを無駄にしているような気がします。
最近では、デイサービスでも介護保険外のサービス、いわゆる「託老所」として利用できるところが増えてきています。
小規模多機能施設に近い形ですが、介護保険に縛られると誰でも宿泊できなくなるため、あえて介護保険外の「託老所」として、利用者の家族の声に応えています。
この場合は、夜間の静養室や畳の間などを有効活用することになってきます。
それでも、メインのデイスペースは、使われないままです。
 
字数の関係で次回へ続く。

尾崎総合企画
http://www.medisoft.jpn.ch

どうなる?介護予防

介護予防が、よちよち歩きながらスタートしました。
まだまだすべての自治体でスタートできていませんが、スタートした自治体では混乱が続いています。
これから団塊の世代が次々と、高齢者といわれる年齢になっていきます。
膨らみ続ける介護費や医療費の伸びを鈍化させるためにも、少しでも健康で元気でいる時間を長くしてほしいという制度です。
介護予防の基本は、通所サービスとなってきます。
外に出て、いろいろな人とふれ合い、体を動かしたり、口腔機能を維持したり、栄養バランスを整えることで、要介護状態になるのを予防することになります。
問題は、介護予防に支払われる報酬がとても低いことにあります。
今回、初めて実験的に導入されたのが、包括点数。
これだけの金額の中で、1ヶ月のサービスを提供してくださいというものです。
介護予防の通所サービスを見てみると、介護保険の通所サービスと比較すると、週に1回や2回分の報酬しかありません。
制度をつくられた方が、予防は週1、2回の活動でよいと判断したのか、はたまた、予防レベルの方は週1、2回しか通所されないと考えたのか?
とにかく、サービス提供が維持できるのか?と思うほどの低い報酬です。
そのような報酬を見て、予防介護の通所サービスを提供する事業所から聞こえてくる声があります。
「午前だけの人と、午後だけの人と、1日2回行えばよいではないか」
これには賛否両論があると思います。
一方では、事業者都合ということがあると思います。
利用者のための介護予防ではなく、収益のための介護予防ではないかということ。
ただでさえ、週1〜2回しか通所しないのに、それをさらに半日にするとなると、通所サービスを受けることの意味がわからなくなってきます。
また、一方では、要支援レベルの方が、朝から夕まで通所サービスを受けることに退屈しないかどうかということがあります。
例は悪いかもしれませんが、一般の方でさえ、スポーツクラブに終日通うことはありませんよね。
予防プログラムは、まだまだ具体化していません。
サービス提供者は、どうしても介護保険の通所プログラムに類似した予防プログラムを作ってしまうかもしれません。
「予防」というのは、概念であって、具体的なものはありません。
本当は制度で縛ってしまうものではないのかもしれません。
これからのサービス事業所の活動に注目です。

尾崎総合企画
http://www.medisoft.jpn.ch

診断基準と医療費(後編)

前回からの続きです。

確かに、今の医療費の増大はとどまることがありません。
将来的に、脳血管障害や心筋梗塞などの「本当の病気」が増えることにより、医療費がさらに増大することは懸念されます。
しかし、脳血管障害や心筋梗塞などは、「加齢」が大きなウェイトを占めており、団塊の世代が高齢化していく上で逃れることはできません。
さらに、平均余命が伸び続けている、すなわちさらに高齢化していけば、当然ながらこれらの疾患にかかるのは必須です。
予防は大切ですが、いつかはかかる疾患なのです。

診断基準を下げるという、今のやり方は、将来の医療費を削減することが目的なのか、製薬メーカーと医療機関に流れる、今の医療費を増大させているのかが、分からなくなってきます。

メタボリックシンドローム」という言葉を頻回に聞くようになったのは、「国の政策」にあります。
高脂血症、高血圧、糖尿病は、贅沢病ですので、私達の生活を見直すことで予防することは十分に可能です。
未来の医療費を削減することは確かに必要です。
しかし、今の医療費を使うことも、未来の医療費の負担を増大させていることも事実です。

私たちの未来の医療はどうなるのか?
国も、医療機関も、国民1人1人も、真剣に考えなければならない時代です。

医療財源はほとんど枯渇しかけています。
後期高齢者保険制度のスタート、自己負担割合の増加、社会保険料の増加、消費税の増加。
こんなものでは追いつかないことを理解してください。
医療保険を分離した介護保険制度が、別枠で大きな保険料と税金をつぎ込みながら、破綻寸前なんです。
焼け石に水にならないためには、石を熱さない方法を考えなければならないのです。

皆さん、本当に真剣に考えなければならない時代ですよ。
 
尾崎総合企画
http://www.medisoft.jpn.ch

診断基準と医療費(中編)

前回からの続きです。

似たような項目として、2004年に高血圧ガイドラインが改定されたのはご存知でしょうか?
このガイドラインにより、収縮期血圧(上の血圧)が140以上だと、高血圧と診断されるようになりました。
骨子としては、60歳以下では最高血圧140以上/最低血圧90以上の人は降圧薬を飲む必要があるとなっています。
それまでは、高齢者では血圧は下げすぎてはいけないということになっており、150前後でコントロールされていました。
それが、ガイドラインの改定により、高齢者はもちろん、一般の方まで、高血圧と診断される基準が下がったのです。

その結果、どのようなことが生じるのかというと、高血圧症と診断される人が圧倒的に増えることになるのです。
高血圧症と診断されるとどうなるのか?
当然ながら、薬物治療となります。
ガイドラインには、どのお薬を最初に使いなさいということが書かれています。
日本では、ARBという新しい分野の血圧のお薬がガイドラインに記載されています。
世界では、それほど注目されていない薬剤であるにも関わらず、日本では圧倒的に使用されることとなったのです。
当然ながら、ARBという薬剤を持つ製薬会社の売上げは圧倒的に上がります。

お分かりでしょうか?
生活習慣病といわれる、高脂血症、高血圧、糖尿病という「病気」は、診断基準に大きく影響されるのです。
メタボリックシンドロームの診断基準を厳しくすることで、同時に、高脂血症、高血圧、糖尿病の「病気」を持つ方が多く生まれます。
その結果、多くの方が「生活習慣病」になってしまうのです。
 
字数の関係で次回へ続く。
 
尾崎総合企画
http://www.medisoft.jpn.ch