2005-10-01から1ヶ月間の記事一覧

介護予防サービスからの考察(後編)

前回からの続きです。 これでは、後者の「いかに、要介護状態を悪化させないか」というテーマに反するのではないか。 現在の介護サービスは、要介護度の悪化を防ぐことができていないとの調査結果も出ている。 実際に、不足する部分だけをお手伝いするという…

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介護予防サービスからの考察(中編)

前回からの続きです。 まず最初に考えられる大きな問題点は、評価の方法と客観性である。 このまま制度が開始すれば、おそらく、サービス開始時の要支援度と終了(評価)時の要支援度(要介護度)が比較されることとなる。 以前、介護予防サービスを導入する…

介護予防サービスからの考察(前編)

平成18年4月から介護予防サービスが始まる。 これからの介護のテーマは、 いかに、要介護状態に移行させないか。 いかに、要介護状態を悪化させないか。 この2点に集約されていくこととなる。 介護予防サービスは前者。 要介護状態への移行を防ぐ(遅らせる…

准看護師に危機感はあるか?(後編)

前回からの続きです。 このようにリストラされた准看護師が職を求めて病院の面接を受けるとする。 規制の甘い診療所と、規制が増え続け、急性期、回復期と機能分化、機能特化している病院とでは、看護レベルに格段の差が生じてきている。 したがって、診療所…

准看護師に危機感はあるか?(前編)

近年、准看護師の職場が奪われてきている。 急性期の病院では、看護職の正准比率(看護職における看護師の割合)が70%以上でなくてはならない。 実際に、大きな急性期病院では、准看護師の比率はほぼ0%といってよい。 入院基本料II群を算定している一般病…

軽微な疾病とお薬(後編)

先ほどのリストは、平成17年10月6日に開催された、第10回厚生科学審議会医薬品販売制度改正検討部会の医薬品のリスクの程度の評価と情報提供の内容等に関する専門委員会で、リスク評価された薬剤の一覧である。 結論から言いますと、前記の薬剤は、将来的に…

軽微な疾病とお薬(前編)

まずは、以下をじっくりとお読みください。1.かぜ薬(内用) 2.解熱鎮痛剤 3.催眠鎮痛剤 4.眠気防止薬 5.鎮うん薬(乗物酔防止薬、つわり用薬を含む) 6.その他の精神神経用薬 7.ヒスタミンH2受容体拮抗剤含有薬 8.制酸薬 9.健胃薬 10.…

医療機関におけるICタグの活用(後編)

前回からの続きです。 筆者はICタグの有効な活用方法は、「人」の導線管理だと考えている。 患者はもちろん、医療従事者についても。 例えば、患者については、 ・診察や検査や会計の待ち時間がどれくらいなのか? ・受付から清算までの移動距離はどれくらい…

医療機関におけるICタグの活用(前編)

筆者も以前から注目していた「ICタグ」の医療機関での活用が、東京医科歯科大歯学部附属病院、三重大学医学部附属病院、山梨大学医学部附属病院で始まる。 野村総合研究所、先端情報工学研究所、伊藤忠などの民間企業の資金を活用して大規模実験を行うのであ…

介護保険対象外サービス(後編)

前回からの続きです。 現在の訪問介護では、利用者以外の者にかかわる洗濯、調理、買い物等は行えない。 また、主として利用者が使用する部屋以外の掃除も行うことはできない。 来客があっても、お茶の準備をすることもできない。 また、草むしり、花木の水…

介護保険対象外サービス(前編)

先日、あるニュースを読み、「結局、こうなっていくのか?」と強く感じた。 居宅介護サービスの株式会社 やさしい手(香取眞恵子社長)は、平成17年内に、介護保険対象外の生活支援サービスを全事業所に広げるとのことである。 平成18年4月の介護保険制度改…

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入院患者の医療・介護保険の併用(後編)

前回からの続きです。話を戻します。 今回検討されている、通称「180日ルール」を廃止して、医療保険と介護保険を併用するという案は、結局のところ、医療療養型病床と入院基本料II群の一般病床を、介護保険に移行させるための手段です。 何日以上の入院を長…

入院患者の医療・介護保険の併用(中編)

前回からの続きです。 では、医療保険と介護保険の面から背景をおさらいしてみます。 もともと、介護保険の導入時に、社会的入院を解消すべく、療養型の病床はすべて介護保険に移行される予定でした。 しかし、介護保険財政ではすべての療養型病床を担うこと…

入院患者の医療・介護保険の併用(前編)

今日から3日間のコラムは「極めて」重要な話ですので、じっくりとお読みいただければと思います。 厚生労働省は、長期入院患者の入院費用について、医療保険と介護保険を併用できるように制度変更する検討に入りました。 様々なメディアを見ていましたが、こ…

グループホームの問題点(後編)

前回からの続きです。 パート雇用が増えるということは、給与も安いということで、スタッフの離職率があがってくる。 現在のグループホームのスタッフの勤務年数は驚く程短い。 だが、より良い条件を求めて、職場を変わっても待遇が変わらないのが現状である…

グループホームの問題点(前編)

グループホームの急激に増加している。 もともと、グループホームとは軽度認知症の方々が共同生活を送ることにより、認知症の進行を遅らせることが目的の施設である。 それが、気がつけば、かなり高い要介護の利用者が増え、寝たきりの利用者、経管栄養の利…

臓器移植のプロモーション活動

前回からの続きであるが、少し違う観点から考えてみる。 (社)日本臓器移植ネットワークは、臓器移植への関心を高めようと、黄色と緑のリストバンドの配布を開始する。 9月末から11月にかけて、全国各地で10万本を配布する予定である。 黄色は臓器提供意思…

臓器移植について考えよう

(社)日本臓器移植ネットワークが配布している「臓器提供意思表示カード」。 1997年10月の臓器移植法施行以来、1億枚以上が配布されている。 2005年9月末における、脳死による臓器提供は39例で、移植総件数は145件となっている。 ちなみに、2004年度におけ…

ショートステイについて考え直そう

短期入所療養介護、短期入所生活介護、すなわちショートステイというサービス。 このショートステイに対する指導が今ひとつ甘いような気がする。 ショートステイとは、利用者を短期間預かることにより、家族の介護負担を軽減し、介護疲れなどのストレス解消…

介護予防における「評価」システム(後編)

前回からの続きです。 例えば、パワーリハビリテーションを導入し、筋肉量がついてきている利用者がいたとします。 順調にリハビリが進んでいたのですが、疲労骨折により安静を維持しなければならなくなり、要介護度が一気に上がったとします。 この場合は、…