接遇教育について(前編)

「〇〇ちゃーん」「なになにしましょうねー」「ダメでしょ、そんなことしちゃ!」「何してるの!もう!!」などなど。
決して、小さな子供に話しかけているのではない。
10代、20代、30代の若造が、お年よりという人生の大先輩に対して話している言葉である。
これを読んでいる看護スタッフ、介護スタッフは胸に手をあてて考えてみてほしい。
お年よりは人間ができているため、このような対応をされてもニコニコと構えている。
それはそうだ。孫のような年齢のスタッフなのだ。
少々のことは彼らの手中の範囲。可愛いものである。
しかし、言葉は悪いが、それに図に乗っているのが、看護スタッフ、介護スタッフなのである。
「世話をしてやっている」のではない。お金を頂いて「お世話をさせていただいている」のである。
人生の大先輩に対して、礼儀を重んじることができない人間に、看護・介護を語る資格はない。
最近の若いスタッフを見ていると、職場の先輩に対しても友達言葉を使っているものが多い。
体育会系の筆者から見ていると、信じられない光景なのだが、目上に敬意を示すこともできずに、先輩から何を学びとるのであろうか?

字数の関係で次回へ続く。

尾崎総合企画
http://www.medisoft.jpn.ch