接遇教育について(後編)

前回からの続きです。

さて、話を元に戻すが、言葉遣いを始めとする礼儀がスタッフには欠けすぎている。
彼らも、学校を卒業して働き始めた半月はきちんとした言葉を使っているのである。
しかし、長くは続かない。
これは何故かというと、新人スタッフに礼儀を教育しなければならない先輩スタッフが礼儀を知らないからである。
先輩スタッフが礼儀を知らないのは、そのまた先輩方が礼儀を知らないから。
この現象は、最近始まったことではない。
10年、20年遡っても同じなのである。
「世話をしてやっている」という大きな大きな勘違いが、人としての礼節を奪っているのである。
周りがそうしているから、自分もそうしよう!ということが続いているのである。
では、どうすれば良いのか?
このコラムを見て、少しでも胸が痛んだ方はまだ間に合います。
今、この瞬間から言葉遣いを直しましょう。
あなたが直して、隣の人も直せば、少しずつ輪が広がっていきます。
言葉が変われば、行動が変わります。
してやっている介護から、させていただいている、すなわちお年よりの立場に立った介護が行われるようになります。
接遇教育は、何も講師を呼んで立派な話を聞くだけではありません。
接遇の本を読む必要もありません。
あなたから始めていけば良いのです。
さあ、明日からの変化が楽しみですね。

尾崎総合企画
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