携帯カルテが登場!

三重県にある「医療法人 メディカルコミュニティズ 津田クリニック」が、面白いシステムを開発した。
ユビキタス形式で、カルテをパソコンのインターネットを使って開示する方法は現在も行われているが、この開示を携帯電話で行おうということである。
方法は簡単!診察券についているQRコードという二次元バーコードを、カメラ付き(バーコードリーダー付き)の携帯電話で読み取れば、自分専用の画面にアクセスできるというものである。
開示される内容は以下の通り。
 
1.病名及び症状
2.服用薬および用法(写真付き)
3.検査値(基準値及び検査内容の説明付き)
 
電子カルテ」としては、もの足りない内容ではあるが、突然の病気に対しては十分な情報であるといえる。
もばかるての利用例として、ホームページでは次のような例を挙げている。
 
1.病院で受けた検査結果を、来院しなくても知ることができ、異常値かどうかの判断もできる。
2.旅先で病気になったとき、自分の病名、服用薬、検査値を医師に示すことができる。
3.休日等で医師が外出している場合でも、カルテの内容が確認でき、指示が出せる。
 
3については、ホームページのイラストがゴルフになっている点が若干いただけないが(笑)、学会等で出張が多い医師には、指示を出すためには有効な手段の一つであると考えられる。
パソコンでのインターネットというのは、普及しているようでそれほど普及はしていない。
特に一定の年齢以上の方には、あまり馴染みがないものでもある。
それに反して、携帯電話の普及率はすさまじい。
平成16年11月の携帯電話契約台数は、約8,500万台!(電気電信事業者協会(TCA)より)
老若男女、皆が持っているといっても過言ではない。
携帯電話をインフラに利用するのは非常に有効である。
また、携帯電話に強いQRコードを採用している点も素晴らしい。
(URL入力も可能であるが、この手間が利用を遠ざける可能性もある。)
とにもかくにも、このシステムの利点は、操作方法が簡単であるということ。
平成17年1月から試験的サービスを始めるそうであるが、利用者の声が楽しみである。
 
津田クリニック
http://www.m-tsuda.com/home.asp
もばかるて
http://www.e-moba.com/
 
尾崎総合企画
http://www.medisoft.jpn.ch