看護を見直そう!(前編)

平成16年12月15日、厚生労働省から「新人看護職員研修到達目標、新人看護職員研修指導指針」のパンフレットが公表された。
平成16年3月に出された「新人看護職員の臨床実践能力の向上に関する検討会」報告書をまとめたものである。
平成14年末の看護職員の就業者数は123万人(国民のおよそ100人に1人は看護職員)。
看護に従事されている皆様は、もう読まれましたでしょうか?
医療が高度化、複雑化している現在、新人教育は最重要課題といってもよい。
しかし、新人を教育するには、教育できるベテラン看護師が必要である。
あらためて、このパンフレットを読み直すことは、自分自身を見つめ直す良い機会ともいえよう。
さて、このパンフレットを見ていて面白いことは、「看護」という業務について、具体的な業務内容が公式に記載されていることである。
医療において、看護の領域というのはあいまいであった。
日常茶飯事に行われていた注射業務ですら、つい先日認められたばかりである。
逆に、介護補助者を置いている病院では、本来の看護の業務を放棄している看護職も見られる。
「私たちは本来の看護業務をするので、雑務は他の人に!」と言って、衣食住に関する業務を介護職に押付けている看護職がいかに多いことか!
では、本来の看護業務とは何なのか?
このパンフレットを機会に、「看護」という業務内容について再認識をする必要がある。

字数の関係で次回へ続く。

尾崎総合企画
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