ベッドサイドテレビの利用法

最近、入院環境は飛躍的によくなってきている。
建替え等により、清潔で(笑)、広々として、機能的な病室が多くなった。
テレビを例に挙げると、ブラウン型から液晶へと変わり、アームにより寝た状態で見る事ができるようになった。
ハイテクも導入され、液晶画面をタッチすることで、様々な医療情報を見たり、治療方針(クリニカルパス)を閲覧できたり、食事の選択ができたりする施設もある。
このように、入院環境は変わっていっているが、どちらかというと若い人(高齢者ではないという意味)向けの病室であるという印象を受ける。
先ほどのハイテクも、高齢者には理解をすることが難しい上に、画面上の文字を読むことも辛いであろう。
このハイテクテレビを高齢者向けに活用できないであろうか?
例えば、テレビ電話に使えないだろうか?
高齢者になると、日々の面会が非常に少なくなる。
家族も遠方にいたり、仕事が忙しくて面会に来れなかったりすることが多い。
面会が少なくなると、会話も少なくなり、認知症が進む可能性も大きくなる。
そんな時、液晶テレビがテレビ電話になれば素晴らしい。
現在、過程におけるブロードバンドの普及率は高く、インターネットを介したテレビ電話であれば通話料も別にはかからない。
「〇〇さん、面会ですよ」というのが「〇〇さん、テレビ電話が入ってますよ」と変わっていけば、遠方の家族や忙しい家族も、高齢者と接する機会が増えるかもしれない。
このシステムは、ムンテラにも使えるかもしれない。
よく、高齢者家族へのムンテラは時間の都合が合わせにくいことが多い。
病院と家族がテレビ電話で話すことができれば、在宅への退院に向けての調整時間が短縮できるであろう。
高齢者にとって疎遠になりがちなインターネットも、こういう活用方法で広がっていかないだろうか?
通話のみより、顔が見える通話の方が、想いが伝わる。
こんなシステムができるといいですね。
 
尾崎総合企画
http://www.medisoft.jpn.ch