昇降式ベッドはいかがでしょう(前編)

病室というと、古今東西ベッドが設置されている。
日本人特有の畳部屋という病室を見たことがない。
言うまでもないことだが、ベッドが利用されるには理由がある。
1.フトンの上げ下げが必要ない。
2.リクライニングが可能である。
3.立ち上がることが楽である。
4.車椅子の移乗も楽である。
5.ストレッチャーに移乗させやすい。
6.スタッフが立ったまま作業を行える。
7.清潔・不潔領域を分けることがなく、清掃も簡単である。
以上のような理由がすぐに頭に思い浮かぶ。
そう、どちらかといえば、看護・介護をする側にとって楽なのである。
このベッドが「介護用ベッド」として家庭にも普及している。
やはり、ベッドというのは便利なようである。
しかし、逆にベッドに起こりうる問題として、「転落」が挙げられる。
認知症による徘徊や、寝ぼけた状態、ADLの低下による転落は後を絶たない。
転落すれば骨折をする。
骨折をすれば寝たきりとなり、認知症の進行やADLの低下が加速する。
常に問題となっているが、高齢者への身体拘束問題は、安全性と人間性の面から相対する問題なのである。
 
字数の関係で次回へ続く。
 
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