昇降式ベッドはいかがでしょう(後編)

前回からの続きです。
 
高齢者は畳世代である。
何十年も畳の上で生活してきた人が、ベッド生活となったとき、認知症により過去がえりを起こしてしまうと、ベッドというものを認識できなくなる。
当然、平面だと思っている空間には段差があり、転落という結果になる。
また、畳とベッドでは寝心地が全く違う。
睡眠リズムに異常が発生してもおかしくはない。
従って、高齢者にとっては畳の生活、介護者にとってはベッドというのが望ましいのだが、これも相対する問題である。
某布団会社の畳ベッドが売れているが、ある意味、高齢者には理想なのかもしれない。
この問題の解決として、以下のようなベッドはいかがであろうか?
昔から起きて半畳、寝て1畳という。
少し大掛かりになるが、畳部屋の1畳分を昇降式にするのである。
寝床への移乗時には、昇っている状態、すなわちベッド状態にて行う。
横になったら、スイッチを押して、寝床が下がり、もとの畳部屋へと戻る。
そうすることにより、介護者も楽になり、転落の危険もなくなり、高齢者も長年慣れた生活が送れるのではなかろうか?
ポイントとしては、
・昇時の高さは自由に調整できる。
・リモコンは、昇と降の2つボタンのみである。
・リクライニング機能もあればベスト!
 
介護機器メーカー、住宅メーカーの皆さん、いかがでしょうか?
 
尾崎総合企画
http://www.medisoft.jpn.ch