残業代ゼロ?(後編)

前回からの続きです。
 
さて、医療や介護という分野についてを見てみましょう。
 ・勤務時間ギリギリに急患が来院したため処置をした。
 ・渋滞で通所利用者の送迎に時間がかかり時間外に戻ってきた。
 ・記録を書く暇がなく時間外に書いた。
 ・感染予防や安全管理の会議を業務時間外に行った。
 ・勉強会を業務時間外に行った。
このような業務は残業に含まれると思いますか?思いませんか?
考え方は人それぞれだと思います。
上記のような内容も、上司から指示された場合、自主的に行った場合で、考え方も変わってきます。
状況によって考え方が変わってくるというのは、ある意味グレーゾーンなのかもしれません。
医療も、介護も、患者や利用者にとっては継続しているものであり、1日の中で終わりがあるものではありません。
9時に開いて、17時に閉めるということ、土日は閉めているということは、働く側の都合です。
入院は継続しています!!と言われるかもしれませんが、人数配置は全く違いますよね。
ですから、準夜勤帯、夜勤帯はスタッフが少なくなるため、日勤帯のスタッフが責任感から手伝ってくれることは日常茶飯事ですね。
これを残業ととるのか、とらないのか、施設側の考え方、本人の考え方でかなり違ってきます。
5分単位で残業申請する人、これは当然だからと申請しない人、皆さんの周りにもいますよね。
医療・介護職に残業ゼロが適用されることになれば、給与代わりに残業していた人、習慣で残業している人が減ってくるかもしれません。
それでも、残業をしている人がいれば、それは真の残業、いわゆる業務(命令)としての残業なんでしょうね。
こういう人にこそ、きっちりと残業代を支給してほしいものですが・・・。
 
尾崎総合企画
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