平均寿命について

平成16年の簡易生命表によりますと、男性の平均寿命は78.64年、女性の平均寿命は85.59年となりました。
平成15年と比較すると、男性で0.28年、女性で0.26年上回っています。
世界一の長寿国日本。
どこまで伸びていくのかわかりません。
ところで、皆さんは「平均寿命」の意味をご存知でしょうか?
日本人全体の寿命の平均という意味ではありません。
「平均寿命」の正式な名称は「0歳における平均余命」のことを指します。
すなわち、現時点における「0歳」の年齢の人が、平均で何年生きられるかということなのです。
 
さて、簡易生命表を見てみますと、
40歳の平均余命  男性 39.93年、女性 46.44年
50歳の平均余命  男性 30.70年、女性 36.90年
60歳の平均余命  男性 22.17年、女性 27.74年
70歳の平均余命  男性 14.51年、女性 18.98年
80歳の平均余命  男性 8.39年、女性 11.23年
90歳の平均余命  男性 4.36年、女性 4.02年
 
どうでしょう?
どの年齢においても、すべて平均寿命(0歳の平均余命)を上回っています。
ですから、60歳の人の平均寿命は、男性 82.17年、女性 87.74年ということになるのです。
ますます長生きです(^^)
 
この平均余命というのは、様々な環境によって変化してきます。
従って、平成16年の60歳男性の平均余命は22.17年ですが、平成21年の65歳男性の平均余命が17.17年(22.17年‐5年)というわけではありません。
ちなみに、60歳男性が生まれた頃に近い、昭和22年の平均寿命(0歳における平均余命)は50.06年でした。(女性は53.96年)
この60年の間に、平均余命が32.11年(82.17年‐50.06年)も伸びているのですね。
医療の進歩、環境の改善、食事の変化など、様々な要因により、平均余命は伸び続けています。
まだまだ人生は長いです。
元気で健康に生きていきたいですね。
 
尾崎総合企画
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