病院と診療所(前編)

病院と診療所の違いについて。
今さらなのではありますが、あまりにも報道等で間違った使い方が多いのでコラムにしてみました。
医療機関に勤めるスタッフでさえ、診療所のことを「病院」という人をよく見かけます。
さて、あなたは病院と診療所の違いについて説明できますでしょうか?
 
病院と診療時については、医療法で明確に定められています。
 
病院・・・医療法第1条の五の1
医師叉は歯科医師が、公衆叉は特定多数人のため医業叉は歯科医業を行う場所であって、
患者20人以上の収容施設を有するものをいう。
病院は、傷病者が、科学的かつ適正な診療を受けることができる便宜を与えることを
主たる目的として組織され、かつ、運営されるものでなければならない。
 
診療所・・・医療法第1条の五の3
医師叉は歯科医師が、公衆叉は特定多数人のため医業叉は歯科医業を行う場所であって、
患者の収容施設を有しないもの叉は患者19人以下の収容施設を有するものをいう。
 
もう、おわかりですね?
入院ベッドを20床以上持っている医療機関が病院で、19床以下の医療機関が診療所です。
最近は「診療所」という言葉をあまり見かけませんが、「医院」「クリニック」「○○内科、○○皮膚科」などはすべて診療所となります。
よく、「昨日、病院に行ったのだけど・・・」「あそこの病院は・・・」という会話を耳にしますが、注意して聞いてみると、多くの場合は診療所のことを言っているようです。

 
字数の関係で次回へ続く。
 
尾崎総合企画
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