一般病床入院基本料II群3の行く末(前編)

平成18年4月を持って、一般病床の最低看護単位は3:1となる。
これは、入院基本料II群4、5の廃止を意味する。
今時3:1と驚かれた方、皆様の病院はいわゆる200床以上の大病院ですね。
入院基本料I群1、2を算定されていて、急性期加算や急性期特定加算なども取っている大病院ですね。
このような病院は、世の中の2割程。
8割程の病院は、3:1看護以下の入院基本料II群を算定している。
この入院基本料II群の病床の行く末が非常に気になるところである。
面白いことに、3:1看護には、入院基本料I群3という、I群の中にもある。
ちょうど、この3:1がボーダーラインなのである。
現在、厚生労働省は、平均在院日数の短縮、医師定数の問題、医療機能評価認定、医療安全対策、院内感染対策、褥瘡対策などで一般病床の削減に力を入れている。
平成16年4月の改定で、ハイケア病床、亜急性期病床などが新設され、いよいよ入院基本料II群を算定する病院の行く末が狭まっている。
これらの病院の進むべき道として、
1. 24時間対応の救急病院として患者を集め、平均在院日数を短縮してI群として生きていく
2. 健診施設を併設して新規の病気を見つけ、病院に送りこみ、平均在院日数を短縮してI群として生きていく
3. 回復期リハビリテーション病棟に転換する
4. 療養型に転換する
5. 診療所に転換する
というようなことが考えられる。

字数の関係で次回へ続く。

尾崎総合企画
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