一般病床入院基本料II群3の行く末(後編)

前回からの続きです。

1.〜5.までの選択枝の他にも、次のような方法もある。
6. ホスピス(緩和ケア病棟)に転換する。
7. 難病病棟に転換する。
この6.と7.というのは、全国でも圧倒的に不足している病床である。
すなわち、多くの人がベッドの空きを待っているため、ほぼ100%の病床利用率が期待できる。
また、この分野の保険点数が削減されることは、いろいろな面から考えにくい。
そして、平均在院日数は関係なく、保険点数は高いのである。
必要なものは、この分野に真剣に取り組む、医師のみである。
医師にとっても、看護、介護スタッフにとっても非常に大変な仕事であるが、やりがいがあり、病院の収益性も大幅に改善する。
この転換も視野に入れておいて良いと考えられる。
平成18年4月の医療・介護同時改定は、非常に大幅に厳しく改定されることが考えられる。
介護保険では18年4月の改定内容が、17年4月に公表されるが、医療ではやはり直前の公表になりそうだ。
(それほど日本の医療制度は複雑である)
公表を待ってからの、組織変換では間に合わないかもしれない。
様々なアンテナを張りながら、そろそろ中期、長期方針を立てる時期である。
同族、家内工業的な病院は特に注意を!

尾崎総合企画
http://www.medisoft.jpn.ch