混合診療における各分野の意見(前編)

先日のコラムで混合診療における2つの考え方を紹介したが、他の団体がどのように考えているのかをまとめてみる。
(参考:平成16年11月10日 中央社会保険医療協議会 総会(第56回)議事より)

規制改革・民間開放推進会議
・直ちに混合診療を全面解禁にすべきである。
・一定水準以上の医療機関において、十分な情報開示の原則の下で、利用者との契約に基づき行う。

経済財政諮問会議 有識者委員
混合診療について、年鋭に解禁の方向で結論を出す。

財政制度等審議会
保険診療自由診療の組み合わせを拡大する。
・特定療養費の抜本的拡充。

日本経済団体連合会
・公的保険の守備範囲は必要不可欠なものに重点化すべきである。
・情報開示の徹底と本人の納得を前提として、患者の多様な選択による保険診療保険外診療の併用ができるようにすべきである。

日本労働組合総連合会
・医師の裁量権の拡大によって患者の安全性の確保が危ぶまれる。
・所得によって受けられる診療に格差が生じ、患者負担の増大を招く懸念がある。
・原稿の特定療養費制度の枠内で、患者本位の視点に立って対応する。

字数の関係で次回へ続く。

尾崎総合企画
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