マイナスイオンについて考えよう!(前編)

いまやあちこちでマイナスイオンという言葉が出回っています。
ところでマイナスイオンとは何なのでしょうか?
体に良いものなのでしょうか?
今回はマイナスイオンについて考えてみたいと思います。
マイナスイオンとは、その名のとおり「マイナスの電荷を帯びたもの」です。
化学の世界では「陰イオン(negative ion)」と呼ばれており、マイナスイオンという呼称は日本特有のものと考えられています。
水の中のマイナスイオンというのは色々あります。
例えば塩水の中には、塩素イオン(Cl-)というイオンが存在します。
空気中のマイナスイオンは、いくつかの空気中の分子が結合して集団化した塊となって、空気中を浮遊しているといわれています。
大きさにより、小イオン、中イオン、大イオンと分類されるそうです。
効果のあるのは小イオンだそうで、この小イオンは様々な微粒子を吸着して、すぐに中イオン、大イオンとなるので、寿命はかなり短いようです。
イオンの種類としては、硝酸分子核イオン( NO3-+(H2O)n )が主流といわれています。
マイナスイオンがあるということは、当然ながらプラスイオンも存在します。
部屋の埃などはプラスに帯電するため、プラスイオンは悪い!と言われることもありますが、それがすべてではありません。
先ほど述べたように、小イオンは微粒子を吸着するため、プラスイオンである埃を吸着してくれることは、アレルギー体質の方にはよいのかもしれません。
マイナスイオンは水が粉砕されているところ、すなわち滝などに多いといわれています。
これは、レナード効果というもので、水滴が分割されるときに、大きい方の水滴はプラスに、小さい方にはマイナスの電気が帯びるということらしいです。
ちなみに、レナード効果を提唱したフィリップ・レナード博士は、ノーベル物理学賞を取った人で、陰極線、すなわち、電子線の研究、特に光電効果の研究をされていた方です。
本当に滝の近くにマイナスイオンが多く存在するのかどうかというのは不明です。
 
字数の関係で次回へ続く。
 
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