ハイテク!献血システム(後編)

前回からの続きです。
 
システム導入に伴い、献血申込書と問診票も替わりました。
マークシート方式となったため、転記等による人為的な間違いもなくなるはずです。
現場で採血を行う看護師さん達は、システムに慣れるのに大変なようですが、非常に良いシステムでないのかと思います。
現在、紙製の献血手帳に献血実績を記録しています。
昔の知人に、献血が大好きで献血手帳を何枚も持っている人がいましたが、新システムではこのようなことはできません(笑)
この献血手帳が、2005年度から磁気性のカードに変更されていきます。
厚生労働省が決定をしたそうです。
磁気カード導入後の最初の献血時に、運転免許証などで本人確認を行い、氏名や住所などが登録された磁気カードが発行されます。
それ以降は、磁気カードをカード読取り機に通して、暗証番号を入力すれば受付完了となります。
磁気カードの目的は、新血液事業統一システムと同様、正確な献血データを把握することにあります。
AIDSやC型肝炎ウイルスなど、血液の安全性は100%とは言えません。
ウイルスの不活化処理は年々進んでいますが、絶対ではありません。
万一、ウイルスが混入した血液が発見された場合、追跡を行うには情報の統合は必要不可欠です。
献血前の問診書で「検査目的の献血ですか?」という質問事項がありますが、このようなことは決して行ってはいけません。
善意の血液が、安心して供給されるよう、このハイテクシステムが活躍することを願っています。
 
尾崎総合企画
http://www.medisoft.jpn.ch