食中毒について理解しよう!(後編)

前回からの続きです。
 
◎病原性大腸菌O157、O26等)
原因食品:人や動物の糞便により二次感染した食品、井戸水
流行時期:年中発生
菌の特徴:75℃1分以上の加熱で死滅。
症状:嘔気、嘔吐、腹痛、下痢、発熱(毒素性では激しい水様性下痢、出血性大腸炎
 
黄色ブドウ球菌
原因食品:手指に化膿創がある人の調理した料理(特に弁当、おにぎり、サンドイッチ、お菓子等)
流行時期:7月〜10月(年中発生)
菌の特徴:加熱で菌は死滅するが、エンテロトキシンという毒素は壊れない。胃液や腸液でも分解されない。
症状:嘔気、嘔吐、腹痛、下痢
 
カンピロバクター
原因食品:生肉、特に鶏肉
流行時期:年中発生(夏場に増える)
菌の特徴:低温には強いが、乾燥、加熱に弱い。水中で長く生存する。
症状:腹痛、下痢、発熱、倦怠感
 
ウェルシュ菌
原因食品:一晩置いたカレーやシチュー、煮物(前日の大量調理品)
流行時期:年中発生
菌の特徴:酸素に触れると死滅するが、過熱に強い。
症状:下痢、腹痛、嘔気、嘔吐
 
食中毒は決して、暑い夏場だけのものではありません。
食べ物には十分に注意して、おいしくいただきましょう。
(医療施設や介護施設で食中毒が発生した場合、対策期間中は営業停止になりますのでご注意!)
 
尾崎総合企画
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