患者の「そば」で記録を(後編)

前回からの続きです。
 
この場合、ナースステーションは本部ということになり、看護師長やリーダー以外はそこにいる必要はなくなってくる。
記録や準備という名のもとに、ナースステーションという場所が、患者から逃げる場所になっていることは多い。
この方法も問題点としては、病棟の新築、改築など大規模な設備投資がいること、広い廊下スペースが必要であるということである。
弊社の地元、愛媛県にある医療法人千寿会 道後温泉病院さんでは、もっと簡単な方法を採用されている。
なんと回診カートが机(記録車)になってしまうのである。
http://www.shikoku.ne.jp/racenter/Nurse_HP/toku_exp.html
ベッドサイド看護を充実させるために、ベッドサイドに自分の机を作ってしまうのである。
この机で記録を書きながら、患者とコミュニケーションを交わすのである。
病室滞在看護という言葉を使っているが、実に素晴らしいシステムである。
やはり看護職は1日の大半をベッドサイドで過ごしてほしいものである。
そうすればナースコールや、輸液ポンプなどのシステムも必要なくなるのである。
ちょっとしたアイデアや工夫で、みなさんの病棟でもベッドサイドの時間を増やせるかもしれない。
日々の業務に苦情を言う前に、全員で考えてみてはどうだろうか?
 
尾崎総合企画
http://www.medisoft.jpn.ch