個人情報保護法対策と外部メディア(前編)

平成17年4月1日より個人情報保護法が施行されました。
どたばたの対応も落ち着き、各施設での対応を行っていると思います。
この法律、非常にアバウトな法律ですので、対応もピンからキリまであるようです。
特に神経を使っているのが、パソコンに入っている個人情報の管理です。
フロッピーやUSBメモリなどの外部メディアの使用を禁止している施設も多いのではないかと思います。
しかし、いくら外部メディアの使用を禁止しても、こっそり使う人もいますし、メールなどで情報を送ることは可能です。
結局はシステムよりも人間の問題なのかもしれません。
さて、個人情報についてですが、臨床研究や学会発表等で匿名として情報を外部に持ち出すことは多々あります。
ガイドラインでは、匿名化したら個人情報として取り扱わないとされていますが、万一の場合、世間がどのように感じるのかはわかりません。
最近、USBメモリなどの外部メディアの箱を見ていると、セキュリティソフト付属というのをよく見かけます。
このソフトは、パソコンと外部メディアの両方にインストールされ、双方共に暗号化してしまうものです。
情報を特殊な方法でパソコン側と外部メディア側にバラバラにしてしまうソフトで、万一の際でも情報を見られることがないというのが売りです。
ただ、完璧を求めるあまり設定が難しく、情報を分解したパソコンでなければ外部メディアにアクセスすることができず、なかなか使いにくいのが現状です。
現実にはアクセス制限をかけておけば、そこまでパーフェクトな対応をする必要はないのではないかと思います。
(あくまで、匿名情報の取扱いに限りますが・・・)
 
字数の関係で次回へ続く
 
尾崎総合企画
http://cat.zero.ad.jp/~zau05048/