ベッドサイドでテレビ電話

以前、「ベッドサイドのテレビの利用法」というタイトルで、ベッドサイドテレビをテレビ電話に利用できないか?ということを提案させていただいた。
http://blog.melma.com/00096386/20050212
その後、考え続けているのだが、一番の問題点としては、病院側でテレビ電話システムを構築できても、家族側で構築できなければ意味がないということである。
いくらブロードバンドが普及しても、パソコンの前にカメラをつけてテレビ電話を行う人はなかなか増えないであろう。
では、携帯電話の利用はどうだろうか?
NTTドコモさんのFOMAのテレビCMで、携帯電話をテレビにつないで見ることができるということを謳っていた。
携帯電話は1人1台の時代であるし、テレビ電話機能は標準となってくるだろう。
これは使えるかもしれないと思ったが、患者側は携帯電話がかかってきてから、テレビに接続するという手間がかかる。
(そもそも、病院ではまだまだ携帯電話の使用が禁止されているところが多い。)
この問題の解決には、携帯電話と一般電話において、映像の相互通信が可能とならなければならないようだ。
一般電話のテレビ電話にはISDN回線を利用したものがある。
会議システムとして、現在も多くの会社で採用されている。
しかし、ADSLが普及した現在(一般回線を利用)、いまさらISDN回線に戻すということは難しいであろう。
そうなると、携帯電話の映像システムと、IP電話の相互通信しかないようである。
IP電話であれば、ブロードバンド環境が整っていればすぐに運用が可能である。
相互通信が可能となったならば、携帯電話から病院(IP電話)に電話をかけ、病室へと取り次いでもらう。
その時点で、携帯電話をテレビ電話モードに切り替えると、病室のテレビモニタで映像が出るようになる。
プライバシーの問題があるのならば、公衆電話のような別室を作り、そこに案内してもよい。
家族からの電話は嬉しいものであるが、やはり「顔」が見えた方がなお良い。
このシステムが構築されれば、遠方の家族や忙しい家族も、高齢者と接する機会が増えるであろう。
携帯電話、通信各社の皆様、なにとぞこのシステムを実現させてください。
心よりお願い申し上げます。
 
尾崎総合企画
http://www.medisoft.jpn.ch