施設内ボランティアの勧め

皆さん、日々、頑張って働いておられます。
どの職業でも同じでしょうが、医療機関の仕事というのも大変なことです。
入院ベッドを持っている施設では、基本的に業務が途切れることがありません。
24時間365日、常に患者はおられます。
しかしながら、職員配置は、日勤帯に厚く、夜間帯に手薄となっているのが現状です。
夜間帯の病棟では2〜3人の看護体制というのが一般的ではないでしょうか?
当然、患者層によっては、マンパワーが不足することもあります。
夜勤体制を取っている病院ですら大変なのですから、宿直体制が多い診療所や介護施設ではなおさら大変です。
さて、高齢者社会になり、入院の患者層も高齢化してきているところが増えてきています。
それに伴い、移動介助、移乗介助、整容介助、食事介助、排泄介助などの、いわゆるADL介助の業務が増えてきます。
そうなると、とてもではないですが、マンパワーが全く足りないという状況が発生してきます。
夜勤や宿直を体験したことがないスタッフの皆さん、朝晩、看護職員、介護職員の方々がどれだけ大変な業務を行っているかご存知でしょうか?
明日は、早起きをして見てみましょう。
これは大変だ!と感じることでしょう。
そこで、お勧めするのが、施設内ボランティアです。
多くの医療機関でボランティアを採用しているところがありますが、休憩室の整備やボランティア教育などが大変です。
ボランティアの方々は、奉仕の精神により業務をお手伝いしてくれていますが、スタッフの皆様にも奉仕の精神があってもよいのではないでしょうか?
よりよい医療、よりよい介護を望まないスタッフはいないと思います。
毎日でなくてもいいのです。週に1回、月に2回でも、マンパワーが不足してる業務を自主的に手伝ってはいかがでしょうか?
給与を貰って業務として働くのではなく、無償のボランティアとして働いてみると、違った視点で業務を見直すことができます。
他の職種の業務を見ることにより、自分の本来業務にも違いが出てくるかもしれません。
自分の施設に対して、自分がボランティアを行ってはいけないということはないのです。
ADL介助だけではありません。
自分たちの施設周辺の掃除をしてみるのもよいでしょう。
お花を飾って、季節感を演出してみるのもよいでしょう。
すべては、よりよい医療、よりよい介護、よりよい環境作りのため。
さぁ、今日から始めてみましょう!
 
尾崎総合企画
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