共通の知識と技術(前編)

医療や介護は、他職種がチームとなって取り組むものです。
従って、専門の知識や技術の習得はもちろん、チームの他の職種についても一定の知識や技術を習得する必要があると考えます。
そして、もう一つ、共通の知識や技術の習得も必要なのではないかと思います。
 
例えば、ヘルパー2級。
画像診断や超音波診断など、検査台への移乗が必要な場合があります。
診療放射線技師臨床検査技師など、検査台への移乗という技術が未熟な人を多く見かけます。
その結果、無理に関節を動かしたり、薄くなっている高齢者の皮膚を破ったりといったトラブルが発生します。
最近、正面玄関で患者を出迎える病院が増えてきています。
事務職や看護職がお出迎えをしているケースが多いのですが、体が不自由で車から降りにくかったり、車椅子に移乗が必要な場合、事務職ではうまく対応できないこともあります。
介助の技術は、医療職全員が習得すべき技術であると思われます。
医師、看護師でも、介助の技術が未熟な人は多く見かけます。
ヘルパーという資格には、3級、2級、1級とあります。
今後、介護の世界では介護福祉士の取得が必須となっていくようですが、ヘルパー2級レベルで良いですので、是非とも、介助の知識と技術を習得していただきたいものです。
 
字数の関係で次回へ続く。
  
尾崎総合企画
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