徳島のネットワークシステム(前編)

徳島県全域を結んで病院の電子カルテ情報を共有する情報システムが6月に稼働を始めた。
日本IBMのデータベース技術を使い、別々のシステムを使う病院でも相互にデータの閲覧や検索ができる。
電子カルテシステムを地域で共有する利点が注目されているが、全県を網羅する動きは初めてという。
(平成17年6月30日 asahi.comより)
 
ニュースからの記事を抜粋させていただきましたが、ようやく電子カルテの本来の使い方を始めたのだなと感じております。
データベースを複数の施設で共有化することができれば、地域完結型の医療を行うにあたって、非常に患者にとって便利になります。
どの医療機関を紹介されても、きっちりとしたカルテ情報をもとに治療してもらえますからね。
この記事について2つのブログが、面白いことを指摘していますのでご紹介させていただきます。
 
◎医療とIT
http://medical.cocolog-nifty.com/blog/2005/06/post_e0df.html
記載内容によると、今回のシステムは、単にIBMのグリッドコンピューター技術を使用して多施設を接続しただけとのこと。
各施設のデータをあるサーバーに移し、そのデータをどこからでも閲覧できるようにしただけのようです。
新聞記事を見るとなんか凄いことやってそうですが、実際には今までも予算さえあればどこでもできる内容だ、と書かれています。
 
逆にいえば、すべての電子カルテが、ある一定のデータ変換ができるようにシステム化されていれば、簡単に電子カルテネットワークが構築できるということではないでしょうか。
各ベンダーが、少し話し合いをすれば、電子カルテというのはもっともっと普及していくのでないかと思います。
簡単なことを「実際に」実行した徳島県は、非常に素晴らしいと思います。
 
字数の関係で次回へ続く。
 
尾崎総合企画
http://www.medisoft.jpn.ch