高額レセプトを検証する(前編)

平成17年7月21日、健康保険組合連合会より「2004年度高額レセプト上位の概要」が発表された。
http://www.kenporen.com/press/pdf/20050721180638-0.pdf
改めて言うまでもないが、2004年度の1年間における、高額な医療費のランキングである。
あくまで健康保険であるため、社会保険のレセプトは含まれていない。
従って、自営業、高齢者、無職等の方々が対象となってくる。
これによると、1ヶ月に500万円以上の医療費を請求したレセプトは2,462件。
1ヶ月に1,000万円以上の医療費を請求したレセプトは89件となっている。
1ヶ月に500万円、1,000万円の医療費ってどれくらいか想像できるだろうか?
一般的に本人の自己負担は3割であるため、本来ならばそれぞれ、1ヶ月に150万円、300万円の自己負担である。
さて、あなたの家計は、この自己負担に耐えられるであろうか?
もっとも、高額療養費制度のおかげで、実際の自己負担はかなり抑えられる。
自己負担限度額は、一般的には、
72,300円+(医療費−241,000円)×1%
となっている。
この計算式にあてはめると、それぞれ1ヶ月に、169,890円、119,890円の自己負担に抑えられる。
この金額であれば、なんとか耐えられるであろう範囲となる。(償還方式ではあるが)
 
字数の関係で次回へ続く。
 
尾崎総合企画
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