潜在看護職員こそ社会資源

菅原由美さんという方をご存知でしょうか?
訪問ボランティアナースの会 キャンナス 代表。
有限会社ナースケアー取締役。
ウーマン・オブ・ザ・イヤー2005、リーダー部門の第7位に選ばれた女性です。
結婚などで退職し、資格を持ちながら地域に埋もれてしまっている看護職のネットワークを作り、不足する在宅ケアをサポートする、という活動を行っている女性です。
もちろん、在宅ケアには介護保険が必要な場合も多くあり、そのために、有限会社ナースケアーを設立し、居宅介護支援事業、訪問看護事業、訪問介護事業を行っています。
まずは、介護保険事業はナースケアーで、介護保険の枠を超えた活動や、介護保険対象外の方には、キャンナスで対応されています。
ボランティアといっても、人が動くわけですので、有償ボランティアとなります。(1時間1,000円〜1,600円)
介護保険を利用すると、どうしても、単価の高い訪問看護より、訪問介護を利用しがちです。
しかし、実際の介護の現場では、痰の吸引や、褥瘡処置、IVHや胃瘻の処置、酸素吸入の管理など、「医療行為」に属するものが多々あります。
そんなとき、有償ボランティアとして、ナースがお手伝いすることができれば、家族にとっても、高齢者にとっても非常にありがたいこととなります。
看護職は、保健師助産師看護師法第33条において、2年毎に都道府県知事に対して、就業状況を届けなければならないことになっています。
しかし実際には、就業していない潜在看護職員をの下図を把握することができず、全国で約55万人の潜在看護職員が存在すると推計されています。
看護職の業務が多岐にわたり、看護職員不足が問題となっている中、この潜在看護職員が約55万人もいるというのは非常にもったいないことです。
潜在看護職員、この方々こそ、社会資源なのです!!
菅原由美さんの本拠地は神奈川県ですが、マスコミや講演などの幅広い活動により、キャンナスは全国12ヶ所に拠点ができているそうです。
潜在看護職員の皆様、あなたの力が地域の在宅ケアを変えていけます。
特に、子育てを経験された方、ご家族の介護を経験された方は、その経験は在宅ケアに大きく役立ちます。
ぜひ、新しい人生を踏み出してみてください。
 
訪問ボランティアナースの会 キャンナス
http://www.nurse.gr.jp/index.html
 
尾崎総合企画
http://www.medisoft.jpn.ch