たかが食事?されど食事?(前編)

平成17年10月より、介護施設サービス、通所系サービスでの利用者負担が増加する。
室料、食費などの、いわゆる「ホテルコスト」について実費となるのである。
介護財政が厳しくなってきており、今後はますます利用者負担が増加してくるものと思われる。
各施設、各事業所では、それぞれ利用者への説明会を開催されたと思うが、反応は如何だったであろうか?
国から高齢者への説明というのは、ほとんど説明がないと言ってよい。
(役所に資料を配布しているとはいうが・・・)
結局は「個人契約」の名のもと、各施設、各事業所が利用者に説明を行わなければならない。
苦情を受けるのは、いつも現場なのだ。
今回の利用者負担の説明で、非常に困惑したのが食事なのではないだろうか?
通所系サービスを例にとると、これまで自己負担200円〜400円に、食事加算390円を加えた、590円〜790円という金額で運営してきたと思われる。
利用者からすると、1食200円〜400円というのは非常に安い。
この金額であるから、食事が少々美味しくなくても苦情はあまり出ていなかった。
(もちろん、美味しい食事を提供されているところも多々あるが。)
今回、食事加算の廃止について説明を行うということは、すなわち、これまでの食事が590円〜790円であったことを暴露することになる。
それだけの金額を取っていながら、あの食事内容だったのか!と言われる高齢者も少なくはないであろう。
 
字数の関係で次回へ続く。
 
尾崎総合企画
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