ケア内容の評価はプランから

次回の改定では、ケアマネジャーの抱えることのできる人数を制限し、逆に報酬を高め、十分なプランの検討ができるような体制が作られようとしております。
理想は、「独立系」のケアマネジャーが増えていくことです。
現在のシステムでは、ケアマネジャーが事業所に属しているため、どうしても自己誘導という偏ったプランになりがちです。
介護保険財政を有効に使い、利用者の介護度の進展を予防するためには、幅広いサービスの利用が必要となってきます。
今回の成功報酬の導入は、介護度の進展を抑制して、介護費用を抑えるというのが目的です。
そのためには、事業所を評価するより、ケアプランを評価した方が効果が高いと思われます。
最低と最高で4倍程の報酬差があればベストです。
基準報酬額が、ケアマネジャーの人件費をぎりぎり賄える金額とします。
この報酬額が、予防効果が低ければ0.5倍程に下がり、予防効果が高ければ2倍に上がるとします。
2倍の報酬を確保できてれば、十分に「独立系」のケアマネジャーとしてやっていけます。
 
ケアプランの評価による利点は次の通りです。
1.予防効果が高い事業所へ紹介した方が、利用者の介護度が改善するため、ケアマネジャーが施設の評価を行うようになります。
2.自らの事業所のサービスの質が低いと感じれば、自己誘導することはなくなります。
3.上記の2点より、事業所は、サービスをプランに組み込んでもらうために、サービスの質を高める努力をするようになります。
4.サービスの質を高めるには、スタッフ教育に力を入れるとともに、能力の高いスタッフにはきちんとした報酬を払うようになります。
5.能力に応じた、きちんとした報酬を支払わないと、退職者が増え、売上げも下がってしまいます。
6.きちんとしたプランを立てることができるケアマネジャーが独立し、プランの質がさらに上昇します。
7.利用者にとっても、家族にとっても、有益なプランが提供されます。
8.能力の低いケアマネジャー、事業所は排除されていきます。
 
このように、本当に利用者の介護予防を考えるのであれば、ケアマネジャーの立てるケアプランを評価したほうが良いのではないかと考えます。
皆様はどのようにお考えでしょうか?
 
尾崎総合企画
http://www.medisoft.jpn.ch