リバース・モーゲージ(後編)

前回からの続きです。
 
リバース・モーゲージに力を入れているのが、中央三井信託銀行である。
首都圏16ヶ所で老人ホームを運営する居酒屋チェーンのワタミグループ(アールの介護)や、パナホームなどと提携して融資を行っている。
平成17年9月からは、東京スター銀行リバース・モーゲージに参入している。
今後、有料老人ホームや介護付マンションの建設が進む中、この制度はかなり利用されるであろう。
実は、このリバース・モーゲージ
初めて聞く言葉と思われる方が多いかもしれないが、既に全国の都道府県で公的に導入されているのである。
「長期生活支援資金貸付制度」というのがリバース・モーゲージのことである。
老後の生活費のために、持ち家を担保に自宅に居住しつつ、年金をもらい続けることが出来る融資制度なのである。
(詳しくは、都道府県庁まで。)
なぜ、今、リバース・モーゲージなのか?
これから、団塊の世代が次々と高齢者年齢になってくる。
この世代は、持ち家、すなわち不動産の所有率が高い。
不動産というのは、その名の通り「動かない資産」である。
「動く資産」、すなわち動産であるお金が、土地に化けて眠ってしまっている。
眠ったお金は何も生み出さない。
しかし、せっかく手に入れた不動産を失うのは嫌だ。
そこで、リバース・モーゲージという手法により、不動産を失うことなく、動産を生み出し、資産活用しようということなのである。
ただ、リバース・モーゲージにも利点と欠点がある。
制度をよく理解し、よりよい老後に役立てて頂ければと思う。

※ 難しいテーマでしたが、これから先には耳にする機会が増えますので、
  言葉だけ覚えておいてください。
  さらに詳細を知りたい方は『尾崎総研』の特集にて。
  http://cat.zero.ad.jp/~zau05048/ozakisouken/reverse/mortgage.htm
 
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