30分未満って・・・?

介護保険の訪問制度を見ていて、昔から疑問に思っていることがあります。
現行の30分単位という制度についてです。
30分未満とは、最低何分行えば良いのか?
30分以上1時間未満とは、最低何分行えば良いのか?
あまりに短いと、お役所から指導が入りますが、明確な基準というのは明文化されていません。
自分がサービス利用者であるならば、30分未満であるならば29分は利用したいと思います。
30分以上1時間未満であるならば、59分は利用したいと思います。
逆に、自分が(悪徳な)サービス提供者であるならば、30分未満であるならば10分程度で、30分以上1時間未満であるならば35分程度で次のサービスに回りたいと思うことは無理もないような気がします。
それ未満の時間ではいけないとは記載されていないのですから。
このように、同じものを見ても、立場が違えば、全く考え方が違ってくるということです。
常識的に言いますと、30分未満では20分以上、30分以上1時間未満では50分以上というのが妥当なところではないでしょうか?
ということは、時間区分もそのようにすれば良いのです。
 
30分未満 ⇒ 20〜30分
30分以上1時間未満 ⇒ 50分〜60分
1時間以上1時間30分未満 ⇒ 1時間20分〜30分
 
というように。
間の空白時間は、低い点数に含むという記載にすれば、利用者と提供者の時間間隔が同調され、平等なサービスが提供されるのではないでしょうか。
次回の改定では、短時間型の訪問サービスの新設が検討されています。
短時間の規定についても、例えば、10分〜15分と規定すれば、しっかりとしたサービスを受けることができます。
日本人の表記というのは、非常に曖昧なように思います。
日本人気質もさることながら、制度を作る側が、利用する側でないことが大きな問題であるのではないでしょうか。
やはり、利用する側、すなわちお金を払う側であれば、サービス内容をしっかりと把握しておきたいと考えるのが当然ですよね。
皆さんはそう思いませんか?
 
尾崎総合企画
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