いつも誰かに見られている(前編)

医療職や介護職の接遇マナーについてのセミナーが大盛況である。
医療や介護が「サービス業」として認識され始め、顧客(患者・利用者)満足度を上げるために、スタッフが勉強を重ねている。
さて、窓口対応や、待合室での接遇は良くなってきているのだが、依然として改善されない点がある。
それは、業務外での立ち振る舞いである。
例えば、
・派手な服装や、ラフすぎる服装で通勤している。
・喫煙所(患者の目につくところで)でタバコを吸っている。
・タバコを吸った後の口臭で、ベッドサイドに出向く。
・休憩時に公共スペースに座っている際に、足を組んでいる。
・ナースステーションの中で、大きな声で雑談をしている。
・ナースステーションの中で、お菓子を食べている。
・廊下や階段で、患者や利用者の話で雑談をしている。
・通勤、帰宅時に、施設内で私語をしながら歩いている。
・通勤時に、乱暴な運転をしている。
・メールを打ちながら院内を歩いている。
・施設の近所で買い物をする際に、難しい(怖い)顔をしている。
などなど。
接遇には「おもてなし」の心が必要である。
日常生活が乱れているのに、顧客対応の際のみ丁寧になっても、その心は伝わらない。
まして、マナーの悪い日常生活を見られていると、丁寧な対応が、嫌味な対応に思えてくることもある。
接遇とは、「技術」でなく、「心」が大切なのである。
 
字数の関係で次回へ続く。
 
尾崎総合企画
http://www.medisoft.jpn.ch