電子化の恐怖(前編)

ここ10年程でパソコンは急速に進化をしてきた。
様々なデータも電子化されていき、いまやパソコンが扱えなければ仕事ができない時代となってきている。
コスト削減のため、ペーパーレスが目標にされ、すべてのデータはパソコンによる管理が行われ始めている。
介護保険では、制度開始当初から介護報酬は電子請求が求められ、それに伴い、日々の業務管理も専用ソフトウェアが必須となった。
医療保険では、レセコンの電子請求、電子カルテの導入が進められている。
データをパソコンで管理する利点としては、データがデータベース化されることにある。
必要な情報を必要な形で抽出することができたり、集計・統計業務が簡単に行えることにある。
しかし、急激な電子化というのは、便利な反面、怖い面もある。
例えば、パソコンの容量、サーバーの容量は、驚くべき速さで増大していっている。
その原因は、OS(オペレーティングシステム)を始めとする、システム、ソフトウェアの増大化。
画像ファイルを始めとする、各種データファイルのサイズと量の増大化がある。
わかりやすく言えば、つい先日まで、データの移動というのは1.44MBという容量のフロッピーディスクというメディアで十分であった。
今やパソコンに、フロッピードライブがついていない機種も多い。
医療機関などで画像などの大容量の情報は、MO(光磁気)というメディアで保管されていた。
しかし、今や大容量の情報は、サーバーのハードディスクで保管されたり、DVD(デジタルビデオディスク)というメディアで保管されたりするようになった。
すなわち、メディアが新しくなれば、古いメディアの情報は使われなくなる(使えなくなる場合も)ということである。
 
字数の関係で次回へ続く。
 
尾崎総合企画
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