変わるグループホーム(前編)

平成18年4月の介護報酬の改定の内容がかなり見えてきた。
今回の改訂では、介護予防サービスが始まり、大きな変革を迎えることとなる。
また、既存のサービスも、より現実に即した使いやすいサービスとなるよう改定されていく予定である。
筆者が特に注目しているのは、グループホーム認知症対応型共同生活介護)である。
ポイントは、地域のニーズを踏まえた多機能化への対応。
例えば、ショートステイとしての利用。
現在、
・空いている居室や短期利用者専用の居室などを利用
・短期利用者の数は1ユニットにつき1名
・あらかじめ30日以内の利用期間を定める
という内容が検討されている。
グループホームの数が増えすぎて、満床でない施設が増えている。
また、利用者の介護度、医療度が高まり、入院による不在の期間も問題となってきている。
使用されていない居室では、当然、介護費を請求することはできない。
2ユニット以下の施設では、1つの居室が空くということは、経営的に大きなダメージを与える。
そのように空いた居室を、ショートステイとして利用できれば、地域に貢献できるし、経営的にも安定する。
入所者にとっても、短期の共同生活者を迎えることは、生活の刺激となるであろう。
このサービスは是非とも実現化していただきたいものである。
 
字数の関係で次回へ続く。
 
尾崎総合企画
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