尿失禁を防ごう!(前編)

年齢が上がると、どうしても排尿障害が起こってきます。
頻回にトイレに行くようになったり、咳をしたり笑ったときに尿が漏れるようになったり、尿意を感じなくなったり。
普段、当り前のように排尿行為ができている人には想像がつかないと思いますが、排尿障害というものは、人の尊厳を傷つけるてしまうものです。
介護研修などで、実際にオムツを装着して、排尿行為を行うことがあります。
これはぜひ行ってほしい研修ですが、オムツの中で排尿してしまうという気持ち、濡れたままのオムツで過ごす不愉快さ、というのは経験してみなければわかりません。
実際に若いスタッフでも、ベッドの上で寝たきりの状態で、1週間の間、オムツに排尿(排便)行為を続けると、精神に異常を来たすようになるそうです。
人の尊厳を維持する上で、排泄ケアというのは非常に意味があるのです。
できる限り、排尿行為をトイレで行ってもらうために、トイレ誘導することは大切です。
日々の生活の中から排尿パターンを見つけ出し、事前にトイレへ誘導するのですが、、実際に介護を経験するとよくわかるのですが、トイレ誘導のタイミングを計るのはとても難しいことです。
また、トイレ誘導に失敗したとしても、濡れたオムツで過ごす時間は1秒でも短くしてあげたいものです。
オムツが濡れるとランプがついたりブザーが鳴る「オムツセンサー」という機器があります。
この機器があれば、オムツが濡れるとすぐに知らせてくれるので、不快な時間を短縮することができます。
ただ、使用されている現状を見ると、トイレ誘導のための補助器具というよりは、オムツのなかに排尿させることを前提で使われていることが多いようです。
これでは、お年寄りの尊厳は保たれません。
このような機器は、あくまでトイレ誘導の失敗時のために使われるべきではないかと思います。
もちろん、オムツに排尿してしまった時には、迅速に笑顔で気持ちよく対応してあげる必要があります。
トイレ誘導に活用できる機器がないものかと探していたところ、(株)タケシバ電機さんが素晴らしい機器を開発されていました。
尿量モニター「ゆりりん USH-052」という機器です。
 
字数の関係で次回へ続く。
 
尾崎総合企画
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