尿失禁を防ごう!(後編)

前回からの続きです。

ゆりりんは超音波を用いて、定期的に体内の尿量を測定してくれるというものです。
測定時間は1〜10分間隔で設定することができ、あらかじめ設定された尿量を超えるとアラームで介護者に知らせてくれます。
現在、よく行われているトイレ誘導では、1時間おきとか、3時間おきとか、時間で決めていますので、本来の排尿パターンとずれていることが多々あります。
ゆりりんを用いると、体の持つの排尿パターンを正確に判断することができるようになるのです。
(最初は設定尿量の微調整が必要ですが) 
また、排尿障害でお年寄りの尊厳を傷つける問題の一つに、「尿意を感じない」というものがあります。
尿意を感じないために、排尿してからオムツの不快感で気づくことが多いのです。
ゆりりんは、アラーム音が鳴ると同時に本体が振動しますので、お年寄り本人が「あっ!尿意があるんだな。」と感じることができます。

ホームページの開発者のメッセージを引用させていただきますが、

尿失禁の応急処置として紙オムツが急速に普及し、
当人や家族をめぐる悲惨な状況は大きく改善されました。
今や、安易なオムツ使用による諸問題を乗り越えるより
根本的な尿失禁予防策が求められています。
適正使用法に基づいて活用されるならば、
尿失禁予防という夢を実現する装置が
遂に登場したという評価を得られるものと確信しています。

このように、ゆりりんは根本的な問題解決のための機器ではないかと思います。
プローブ(センサー)の小型化の実現、重量200gという本体の超軽量化。
素晴らしい「想い」と「技術」ではないかと思います。
どうしても、対症療法の介護機器が多くなる中、根治療法の介護機器が登場していたことを嬉しく思います。
皆様の施設にもいかがでしょうか?

「ゆりりん USH-052」
http://www.yuririn.jp/

尾崎総合企画
http://www.medisoft.jpn.ch