食事は治療なのか?(前編)

平成18年4月の改定で、病院給食が大幅に変わってくる。
今回のポイントは、
・1日あたりの金額から、1食あたりの金額への変更
・食堂を設置することによる評価の廃止
・メニューを選択できることによる評価の廃止
・食事を適時適温で提供することによる評価の廃止
・特別な治療食の提供への評価の減額
すなわち、快適な食事を提供することに対しての評価は全くなくなる。
加えて、病状を考慮して、カロリー、脂肪、塩分等を調整するための評価が、1日あたり350円から、1食あたり76円へと減額される。
3食提供したとすると228円。
これまでの65%の金額で、病状を考慮した治療食を提供しなければならなくなる。
ここで考えなければならないのは、「食事は治療の一環なのか?」という原点である。
もちろん、医師、管理栄養士等は、「治療」として病院給食に取り組んできた。
しかし、入院中にいかに食事をコントロールしても、退院後の自宅では、食事(の成分を)をコントロールすることは難しい。
外食をしても、弁当を食べても、コントロール基準を大幅に上回ってしまう。
 
字数の関係で次回へ続く。
 
尾崎総合企画
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