ビデオカメラの設置(前編)

最近、病院でもビデオカメラが設置されているところが増えてきたように思います。
もちろん、エレベーターの中などはこれまでも多かったのですが、正面玄関や廊下、医局や事務室前なども増えてきています。
「セキュリティ」の時代であることを感じます。
病院というところは、不特定多数の人が出入りしています。
医療スタッフ、患者、患者家族、お見舞い、各種取引先、銀行、売店、清掃、ボランティアなどなど。
大きな病院になると、1日に1万人以上もの人が出入りしているところもあります。
こうなってくると、一つの村ですよね。
実は、病院というところは盗難事件が多いところです。
スタッフルームからパソコンや財布などが盗難にあったり、病室からお金がなくなったりということは、少なくありません。
「病院だから」という安心感が油断を生じさせてしまうのです。
スタッフにしても、周囲を見渡してみると、知らない人ばかりです。
そこで、セキュリティ強化のために、ビデオカメラの設置ということになります。
プライバシーの問題から、病室に設置というわけにはいきませんが、廊下や階段などへの設置で警戒感を与えることは十分に可能です。
ただ、実際に問題が起こって、撮影した映像を見直すとなると大変です。
すべての時間を録画しているのですから、すべてを見直さなければ問題は見つかりませんし、不特定多数の人から不審者を見つけるのは難しいものです。
ただ、「写されているかもしれない」という感覚は、盗難予防には必要なことです。
現在、設置しているビデオカメラが、どのくらいの威力を発揮しているのかは不明ですが、「警戒感」を与えるためには有効な方法でしょう。
 
字数の関係で次回へ続く。

尾崎総合企画 
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