ビデオカメラの設置(中編)

前回からの続きです。

ビデオカメラの問題点として、その記録映像の保管が挙げられます。
現在は、DVDやハードディスクなど、大容量ディスクが普及していますが、それでも保管には限界があります。
セルフのガソリンスタンドには、セキュリティのためビデオカメラが設置されていますが、映像の保存期間は1週間程度だそうです。
ですから、万一、盗難事件があった際にも、1週間以内に警察がビデオカメラの検証に来なければ、映像は消去されてしまう可能性があるのです。
動画というのは、それほど容量を必要とするものです。
業界は違うのですが、最近、タクシーにビデオカメラを設置する会社が出てきました。
フライトレコーダーの自動車版で、タクシーの進行方向を常に撮影する小型のビデオカメラを搭載しています。
目的は「自己発生時の原因や責任の究明」です。
このシステムのすごいところは、急ブレーキや急ハンドルなどの衝撃を感知した時のみ、前後の数十秒の映像と速度などのデータを自動的に保存するということです。
すなわち、ビデオカメラで、進行方向をずっと撮影しているのですが、危険が認識されなかった部分についてはどんどん削除されていくという点です。
後に残るのは、急ブレーキや急ハンドルなどの衝撃を感知した時の前後数十秒の画像のみ。
必要な画像を検索したり、閲覧・検証したりするには、最適なシステムなのではないでしょうか?
このシステムを、病院にも利用できないでしょうか?
 
字数の関係で次回へ続く。

尾崎総合企画 
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