携帯電話の活用方法

少し前ですが、テレビを見ていますと、お年寄りの方が目覚まし時計をセットしているシーンがありました。
目覚まし時計がなると、ごはんを食べる時間であるということだそうである。
なるほどと思いながら見ていましたが、文明の利器が発達した現在、もっと良い方法があるのではないかと思います。
それは、「携帯電話」を活用した時間管理。
携帯電話には、スケジュール機能があります。
何時何分になったらアラームがなって、登録したスケジュールの内容を文字で表示してくれます。
1回登録すれば、一定の周期で同じ内容を同じ時間に、アラームと文字で知らせてくれることも可能です。
これって、便利だと思いませんか?
例えば、服薬時間の管理。
薬って、一定の時間で服用しなければ効果が薄れることがあります。
眠っていて忘れてしまった・・・なんてことも少なくありません。
そんなとき、1日3回、8時と13時と19時というように設定しておけば、毎日、忘れることなく服薬ができます。
その他にも、例えば、起床時間、食事時間、歯磨き時間、トイレ誘導時間、お出かけ時間などなど。
いろいろな「生活イベント」を登録しておき、知らせてくれることで、1日の中における時間の感覚が生まれてきます。
毎日、決まった時間に決まったことをすることで、生活にリズムが生まれてきます。
この「生活のリズム」って、お年寄りの認知症予防にとっても大切なんですよね。
若い人でも、ちょっとしたことで、いろいろなことを忘れてしまいます。
ましてや年齢が重なってくると、しなければならないことを忘れてしまうことは仕方がありません。
そんな時、誰かが声かけをしてくれれば・・・、携帯電話がアラームで知らせてくれれば・・・、きっと、お年寄りの生活は計画的で自立したものになってくるでしょう。
携帯電話の操作は難しいかもしれませんが、ご家族があらかじめ設定してあげればよいのです。
日中は仕事に出ている場合でも、出かける前に、スケジュールの確認をしてあげればよいのです。
大切なのは、生活のリズムと、行動を思い出すちょっとしたきっかけ。
介護の基本は、「自分でできることは自分でする」「できないことを最低限お手伝いする」ということ。
文明の利器も、このように、ちょっとだけ介護のお手伝いができるのではないでしょうか?
(通話できる必要はないですので、携帯電話の機種変更時に余った白ロムが活用できますよ。)
 
尾崎総合企画
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