受診をして感じたこと(後編)

前回からの続きです。
 
後日、2回目の受診をしました。
診察券を出して、医師の診察なしに、ホットパックを当てて終了でした。
これは無診診療に当たるのではないでしょうか?
物療の若いスタッフと、患者さんとの会話は、お友だち言葉でした。
物療なので、頻回に通院されているのでしょう。
顔見知りで、井戸端会議のような話をしていました。
スタッフと患者との関係でなく、地元の顔見知りといった感じでしょうか。
やはり、違和感を感じてしまいます。
このように、実際に受診をしてみると、様々な矛盾点が見えてきます。

ただ、診療報酬上、問題があるとはいえ、患者さんへの対応がお友だち関係であるとはいえ、この診療所には多くの方が通院しています。
患者さんを見ていると、非常に居心地がよいようです。
実際に、私自身も居心地がよいです。
また、診察や物療までの待ち時間も短く、スムーズに業務が流れています。
スタッフの皆さんも、対応が早く、てきぱきと動いています。
制度や接遇をガチガチに守っていると、どうしてもマニュアル的な冷たい感じとなる可能性があります。
ルール通りに、診療を行っていると、患者さんの待ち時間は長くなる上に、あまり意味のない診察を受けることにもなります。
しかし、だからといって、診療報酬上のルールを無視してよいわけではありません。
このあたりが難しいですね。
大病院では、個人情報保護法に則り、患者氏名を呼ぶことや、ルームネームの掲示もなくなってきています。
すなわち、患者さんの名前は、表向きはなくなるということです。
診療所を受診する前に、診察に訪れた小病院では、大声で患者さんの名前を呼んでいました。
呼ばれた方としては、非常にわかりやすいです。
どちらが良いのでしょうか?
自分が受診したことで、改めて、医療機関の対応の難しさを感じました。
 
尾崎総合企画
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