いつまで喫煙しますか?(前編)

愛媛でも愛媛大学および愛媛大学病院内が構内禁煙を決定するなど、喫煙者にはますます厳しい環境になってきています。
タバコも税金が上がり、今こそ、タバコを止めるときなのかもしれません。
この4月より、禁煙治療に保険が適用されることとなりました。
禁煙治療が医療?と思われるかもしれませんが、未来に起こりうる様々な疾病の予防と考えたら納得できます。
禁煙治療の開始に際しては「禁煙ガイドライン」に沿って実施されることとなります。
このガイドラインでは、「ニコチンパッチ」なる、ニコチンの貼り薬を用いることが推奨されています。
しかし、面白いことに、これまではニコチンパッチは保険適用になっておらず、自由診療扱いでした。
すなわち、全額自費ということ。
禁煙治療が保険適用になっても、治療の基本であるニコチンパッチを処方すると、混合診療となってしまい、全額自費となってしまうという、訳が分からない事態が発生してしまいました。
全国の禁煙治療を行っている医療機関では大パニックです。
こうした事態を受けて、厚生労働省はニコチンパッチを公的保険の対象とすることを明らかにしました。
近く、中央社会保険医療協議会を開き、5月中には保険薬とする予定だそうです。
新しい制度を決めても、古い制度が邪魔をする。
法律って難しいですね。
順調にニコチンパッチが保険薬として承認されれば、6月からは安心して、禁煙治療に取り組めます。
百害あって一利なし、多勢に無勢。
やはり、今が潮時なのかもしれません。
 
字数の関係で次回へ続く。
 
尾崎総合企画
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