いつまで喫煙しますか?(後編)

前回からの続きです。
 
たばこの害を測定するために、喫煙係数というものが使われます。
喫煙係数 = 1日の平均喫煙本数 × 喫煙年数
例えば、1日に20本のタバコを吸う人が、20年吸い続けているとすると、
20本×20年=400
この400という値を覚えておいてください。
喫煙係数が400を越えると、肺癌にかかる確率が飛躍的に上がることが統計的に知られています。
喫煙係数が600を越えると、心臓病などにかかる確率が高くなります。
喫煙をされている皆さんの喫煙係数はいくらでしょうか?
タバコを減らすだけでも、将来のリスクは大きく軽減します。
例えば、1日5本のタバコであれば、80年吸い続けてようやく喫煙係数が400になります。
1日10本なら、40年で喫煙係数が400です。
このくらいまでなら、意思の力で減らせるのではないのでしょうか?
しかし、タバコには精神的依存と、肉体的依存が存在します。
従って、ニコチンが入らないと、イライラして、逆にストレスが溜まることがあります。
これはニコチン不足が原因です。
そこで、前編にも出てきたニコチンパッチの登場です。
ニコチンを体に補充してあげることで、禁煙成功率は飛躍的に向上します。
ニコチンが入るなら同じじゃないか!と言われる方。
全く違います。
喫煙は、ニコチンだけでなく、タールやその他様々な物質が、肺の中へと入っていきます。
それらは、すべて肺にこびりついていくのです。
ヤニで黄色くなった壁を見て、何も感じませんか?
あの状態があなたの肺の中に起こっているのです。
決して良いものではありません。
禁煙は1人で実施するのはなかなか難しいものです。
そのために、禁煙治療という方法も一つの選択です。
さて、そろそろ考えてみませんか?
 
尾崎総合企画
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