膝高計測法を活用しよう(後編)

前回からの続きです。
 
次に、エネルギーの内訳の計算です。
まず、基本として覚えておくことがあります。
蛋白質1g=4kcal、脂質1g=9kcal、炭水化物1g=4kcal
これは頭に入れておきましょう。
体重から、1日に必要な蛋白質量がわかります。
蛋白質量(g):体重×ストレス度別必要蛋白質
ストレス度別必要蛋白質量については、専門書をご参考ください。
1日に必要な脂質量については、
脂質量(g):必要エネルギー量×総脂質割合÷9kcal
総脂質割合は年齢から算出されます。専門書をご参考ください。
そして、最期に1日に必要な炭水化物量は、
炭水化物量(g):必要エネルギー量−蛋白質量×4kcal−総脂質量×9kcal
という計算式で計算できます。
以上で1日に必要な、蛋白質量、脂質量、炭水化物量がわかりました。
算出した栄養量から、その人に最適な食事を検討していきます。
輸液であったり、栄養剤であったり、食事であったりを組み合わせて、バランスの良い栄養量にしていきます。
とても複雑なようですが、Excel等の表計算ソフトで計算式を雛型にしておけば、簡単に計算できます。
介護施設などでも簡単に利用できますので、この方法を検討されてみてはいかがでしょうか?
よりよい栄養法は、褥瘡の治癒を早めたり、活動量をアップさせたりします。
食事は生命の源ですよ。
 
尾崎総合企画
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